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成長を感じたセッション
そして、変化のために必要なこと

社会福祉学部 福祉心理学科  3年
 堀 海香子

「一人では変えられない流れも、みんなの力を合わせれば変わるんだ」-Dr. Low

▲心に残る話をしてくれたロウ先生

レミー・ロウ先生は、シドニー大学の教育ソーシャルワーク学部のティーチングフェロー(教員および研究者)であり、人種、宗教、ジェンダーを含めたアイデンティティと教育についての研究をしている方です。学部の最優秀教育賞などを受賞しているカリスマ的存在の方ということもあり、私は実際に会ってお話しする前まではとても身構えていました。しかし、初めてお会いしたときにさわやかな笑顔で握手して下さりとても魅力的な人だと感じ、セッションの時間がとても楽しみになりました。当日、先生は私たちとの時間の後にすぐにアボリジニの小学生とのプログラムが入っていたりと忙しいスケジュールでしたが、それでも私たちのために時間を割いていただきました。

準備時間が足りない!!

▲自分とは何か考えてみる

ロウ先生に会うことが決まったのは渡航する2週間前でした。海外事情メンバー全員でラーニングコモンズに集まり、先生がオーストラリアのメディアに出た時の動画をみたところ、話す英語が理解できず、焦りを感じました。私はロウ先生とのセッションのリーダーを務めていたこともあり、先生を失望させないような、そして私たちにとってためになる時間になるか、不安で仕方ありませんでした。それでも実りのある経験になるように、先生が教育問題について書いた論文を読んだり、当日する質問の内容を何度も作り直したりと、必死に準備を行いました。私たちは「なぜ人は差別を行うのか」「自分が教師という立場でいじめを発見したとき、どういう行動をとるべきなのか」などの質問を準備し、とにかく当日ぎりぎりまで英語の表現を変えたり、友達と質問のクオリティを確認したりしながら、不安の残ったままシドニー大学に行き、先生とお会いする時間を迎えました。その時、私が驚いたことがありました。それは、先生が話されている言葉を理解できるようになっていたことです。準備期間の勉強を含め、渡航後も英語をたくさん話す機会に触れ、毎日継続的に英語を学んだことで自分のリスニング能力が上がっていたのだと実感した瞬間でした。

「僕が学生のころは、自分のようなアジア人が教鞭を取るなんて、ありえない時代だった」

▲2時間の熱いセッションを終えて

「一人では変えられないことでも、多くの人が加わることによって大きなパワーとなり、変えることができる」ロウ先生が、強調してそうおっしゃっていたことがとても印象に残っています。 当たり前の言葉のように思えますが、実際にオーストラリア社会の変化の只中にいる先生の言葉はとても重みがありました。先生は「僕が学生の頃は、自分のようなアジア人が大学に入って、しかも教鞭をとるなんてありえない話だった」と語り、それは私たちの心を動かしました。このお話を聞いて、当たり前のように根付く差別の現状を変えることは非常に難しいことであるけれど、大勢が力を合わせたなら、必ず何かを変えられるということをより理解できたような気がしました。
私たちは、今の自分の環境に満足していなければ、改善を求めて動くことができます。それが少しずつ大きなパワーとなって世の中を変えることを学んだ私は、より良い生き方のために何が必要か、よりよい生き方とは何か、自分なりの意見を持っている存在でありたいと思いました。ロウ先生とのセッションは、準備期間と比べて自分の成長を感じた場でもあり、これからの自分の在り方や社会の在り方について学んだ忘れられない2時間となりました。

 

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