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HOKUSEI GAKUEN UNIVERSITY
HOKUSEI GAKUEN UNIVERSITY JUNIOR COLLEGE

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◀ 2015 社会福祉学部 福祉臨床学科
特集 私たちがここで学ぶ理由
07

社会福祉学部 福祉臨床学科 4年

大野(おおの) (けい)さん

札幌平岡高等学校出身

専門的な知識と自分の興味を
深められると期待

高校3年間は野球部に所属。以前から児童福祉に興味があり、社会福祉を学ぶ目的で大学に進学。現在の関心事は子どもの貧困問題で、ゼミ研究をさらに進めるため大学院に進学予定。大学3年で「社会問題と福祉を考える会」を設立し、研究発表や機関誌発行の活動も行っている。

社会福祉学部 福祉臨床学科インフォメーション

地域や施設で生活上の問題を相談援助する「ジェネラリスト・ソー シャルワーカー」の育成を目指しています。

社会福祉の知識と児童福祉への興味を深められると期待しました

 大野さんは3つの動機から、北星学園大学社会福祉学部福祉臨床学科を選びました。1つ目は、以前から児童養護施設や子どもの福祉に関心があったこと。2つ目は、自分にとって未知の学問である「社会福祉」という領域に興味をひかれたこと。3つ目は、道内で社会福祉を学ぶなら北星学園大学というイメージを持っていたことです。
 「3学科ある社会福祉学部の中で福祉臨床学科を選んだのは、ソーシャルワークの援助技術や支援の展開など、福祉現場に関することが学べると思ったからです」大野さんが福祉現場を知ることに興味を持ったのは、社会福祉分野で重要なのは人間を理解することだと感じていたからです。人間の中でも特に子どもに関心があり、子ども自身や子どもを取り巻く環境を理解したいと考えていました。資格を取ることも計画していたので、国家資格取得にも力を入れているこの学科への進学に迷いはありませんでした。

集中講義をきっかけに、子どもと貧困の問題に関心を持ちました

 大学1年から必修科目に実習があり、福祉施設の利用者や職員の方々と直接関わるなど、大野さんが期待した通り、実践経験から学ぶ機会を持つことができました。もともと興味があった児童福祉の領域では、家庭で適切な養育を受けられない子どもを対象とした社会的養護というしくみについて重点的に学んでいきました。
 「子どもの福祉と貧困問題を結びつけて考えるようになったのは、大学2年の夏休みに受講した集中講義がきっかけです」北星学園大学で開講された集中講義で、大野さんは同志社大学の教授による「社会保障論Ⅱ」という講義を受講し、日本における貧困の現状を知りました。そして、それまで学んできた子どもの福祉に加えて貧困という問題への意識も高まり、興味は福祉現場から研究分野へと移っていきました。大野さんはゼミ研究のテーマを「子どもの貧困」に決め、大学卒業後は大学院に進んで、さらにこのテーマを深く掘り下げたいと希望するようになりました。

学習支援ボランティアや社会福祉研究会の活動も充実しています

 大野さんは、在学中に国家資格である社会福祉士の資格取得もめざしています。
 「社会福祉士の受験資格を得る上で必要な実習は、児童養護施設で行わせていただきました」
 この児童養護施設とはその後も交流があり、児童養護施設や母子家庭の子どもたちを対象とした学習支援ボランティアも行っています。また、大学3年で学科の仲間や後輩達と「社会問題と福祉を考える会」という自主研究会を立ち上げ、メンバーとともに京都で開催された社会福祉関連の会合にも参加するなど、広く活動しています。
 大野さんが進学を希望している大学院は札幌市内にあり、指導を受ける予定の教授の誘いを受けて、大学院のゼミにも数回出席したということです。大野さんは大学院進学後について、「子どもの貧困」に関する実態調査も実施する他、チャンスがあれば海外の事情も見たいという抱負を話してくれました。

輝いています、学生生活。

「社会問題と福祉を考える会」のメンバーと京都に行き、社会福祉関連の会合に参加した後は観光で銀閣寺などを見て歩きました。
ゼミ活動の一つである合宿は楽しいひととき。自分が所属しているゼミの栗山隆教授には、将来のことなども相談に乗っていただいています。
学生が学生を支援する「ピアサポーター」の活動に参加しています。活動前には合宿研修が行われ、活動内容などについて話し合いました。

MESSAGE BOX後輩へのメッセージ

進路選択においては「何になりたいか」という問いが重要視されますが、同時に「何を勉強したいのか」ということも念頭に置いてほしいと思います。私自身は後者を重視してきました。