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“Love Is Love”

-Is It Really True?-

文学部 心理・応用コミュニケーション学科 3年
 堀内 敬太

 忘れられない出会いとして真っ先に思い浮かぶのは、ティモシー・ロリー先生です。彼は、シドニー工科大学で文化論、ジェンダー、セクシュアリティに関する研究をされている先生です。ロリー先生からはオーストラリアのメディアで流れた同性婚容認に向けた広報動画の一例を紹介しつつ、その広報活動の良いところだけでない、問題点も教えていただきました。

▲メディアが伝える「ジェンダー」について語るロリー先生

覆される感情

 セッションでロリー先生が見せてくれた動画は、ゲイのカップルの結婚までの様子を描いたものでした。その動画はクライマックスまでは登場人物の片方の性別が映されず、当然異性カップルのはずという前提で見ていると、ラストシーンでプロポーズの瞬間にゲイのカップルであることがわかり、「Love is Love」という文字が映し出されました。「異性愛も同性愛も、純粋な愛であることに変わりない。だから同性婚を認めよう」というメッセージが込められていました。それを見たときに私は、「なんて素敵な動画なのだろう!」と思っていましたが、その感情は先生の話ですぐに覆されました。先生はこのように説明しました。
 「動画は異性愛のロマンティックな恋愛模様を描いているが、そのような異性愛の典型例に無理して寄せてアピールしないと同性婚が認められない。そこに問題があります。『自分達マジョリティーと同じ種類の愛なのだから、認めよう』というメッセージを送るのは安易な選択です。ここでは『異性愛と違う愛の形も尊重する』という認識が抜け落ちています」

▲動画の最後に出た「Love Is Love」

ロリー先生と出会えたから

 ロリー先生の語るメディアとその影響に対する見方は、私が持ち合わせていなかったものでした。英語での質疑を繰り返し、難しい説明を聞き取ることは容易にはできませんでした。しかし必死に食らいついていったことで、マイノリティーとマジョリティーの力関係を多面的にみる力がついたと実感しています。シドニーでのこの出会いは、同性婚に限らず様々なマイノリティーの権利と主張への見方を変えました。

 

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