誰もが直面する福祉の課題を考察する
現代社会には、子育てに伴う不安、障害者の自立を阻む差別や偏見、高齢者ケアの人材不足等々、様々な社会問題があります。
生活を営む上での「不安」「困難」「格差」は、深刻な問題として私たちの前に現れているのではないでしょうか。
社会福祉は、特別な状況に置かれた人の特殊な問題ではなく、誰もが当事者、あるいは、担い手になるという性格を有しています。
本履修モデルでは、生活者の視点から、福祉の問題を考察していきます。
学生の声
進学後に出会った福祉の分野でケアに携わっています。
少人数の授業の中で「伝える」力が成長しました。
北海道帯広農業高等学校 出身
私は高校卒業後、進学しようと考えていましたがやりたいことが見つからず、進路に迷っていました。その時に出会ったのが生活創造学科です。生活創造学科では入学してから学びたい分野を選択できるため、幅広い分野について学びながら自分のしたいことを見つけられると思い受験することを決めました。私は現在、福祉ゼミに所属し、「貧困」「高齢者」「ジェンダー」などの社会・福祉問題について学んでいます。実際に支援の現場・施設へ見学に行ったり、車いすの介助やブラインドウォークなどを行い、福祉問題の当事者・担い手という視点から様々な体験をすることができます。そのような出会いの中で、私は障害者のケアについて関心をもち、研修を経て、今は、成人障害者の方の支援にも携わっています。
また、大学での大人数の講義とは違い、短大では少人数の授業が多いため、話し合いやコミュニケーションを取る場が多くあります。その中で、相手に伝わりやすく説明する力や多様な考え方の人と接することで自分を成長させることができます。私は将来、福祉の現場で働きたいと考えているので、四年制大学への編入に向けて勉強に取り組んでいます。短大にいながら大学の講義も受けることができるので、進路に迷っている方はぜひ生活創造学科で一緒に学びましょう !
※内容は2020年7月時点のものです。
カリキュラム
科目名 |
学年 |
生活学基礎演習Ⅱ (福) |
1年次 |
生活福祉論 |
1年次 |
生活支援実習Pick up! |
1年次 |
現代子ども論 |
1年次 |
社会学Ⅰ |
1年次 |
家族文化論 |
1年次 |
ジェンダー論 |
1年次 |
生活創造専門演習 (福) |
2年次 |
エイジング論 |
2年次 |
女性福祉論 |
2年次 |
地域社会論 |
2年次 |
社会調査法 |
2年次 |
発達心理学 |
2年次 |
Pick up!専門科目
生活支援実習
「ケア」とは何かを理論的、実践的に学ぶ科目です。ケアというと高齢者介護をイメージする傾向が見られますが、子どものケア、障害者の支援等、対象を広げ、当事者のニーズを探ります。
学内で介護スキルを学んだ後に、保育所、幼稚園、障害者施設、特別支援学校、老人ホームでの体験実習を行い、支援現場でのケアの実態について考える機会とします。自分たちとは異なる世代の方や、障害・疾患に伴う困難を抱えている方とコミュニケーションをとることは簡単ではありません。介護の技術的なことだけではなく、支援に対する理念や社会的な意味を学ぶことが本講義の目指すところです。
ページのトップへ戻る