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中村 浩(ナカムラ コウ)教授

プロフィール

顔写真

担当科目
カウンセリング論、生活心理学、心理学Ⅰ(短大)、心理学Ⅱ(短大)、心理学Ⅰ(大学)

研究分野
運動事象知覚およびその発達、アニメーションの知覚心理学的研究、錯視

担当履修モデル : なし

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研究室紹介

短期大学部生活創造学科の中村です。65歳の定年を迎えた後、現在は特別専任教員という形で短大および大学のお手伝いをしています。

私の研究室は大学第2研究棟の3階の一番奥の右側 (南側) にあります。この研究室の窓からは、夏は野球グラウンドの芝生の緑が、冬はその一面に降り積もった雪の白が眼に飛び込んで、毎朝爽快な気分にしてくれます。ドアを入ると、すぐ左に大きなテーブルがあり、その上を授業用の資料や授業で用いるノートパソコンが占めています。向かって右奥の窓側の机にはデスクトップパソコン (iMac) が2台、並んで置かれています。2台も必要ないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、それにはやむを得ない事情があるのです。私は「動きの知覚」について主に研究しているのですが、パソコンのモニター上で様々な動きを作り上げるには使い慣れたソフトが必要になります。研究者によって利用するソフトはいろいろなのですが、私の場合はこの20年間Directorというソフトを使ってきました。このソフトはAdobeという会社から提供されていたのですが、2012年12月をもってこのソフトのサポートおよびバージョンアップが打ち切られてしまったのです。それだけなら従来のバージョンに満足していた私にとって問題はなかったのですが、面倒なことにMacの新しいOS (オペレーティングシステム) にこのソフトをインストールすることができなくなり、Directorを使って自分の研究を続ける為には古いMac OSを搭載したパソコンが必要になってしまったのです。しかし別の問題もあって、この古いOSでは最近の新しいソフトを動かすことができないのです。パソコンがどんどん新しく、機能の高いものに変わっていくことは嬉しいことではあるのですが、このような問題も生じるのです。このような事情で古いOSを積んだパソコンと新しいOSを積んだパソコンが2台、私の机の上を占領することになったという次第です。

研究内容の紹介

私はこれまで、動きの知覚、特に動きから得られる生物性印象について研究してきたのですが、ここでは、現在私がはまっている研究について少し紹介させていただきます。その一つは動きに伴う錯視現象です。研究室紹介でも述べたのですが、Directorというソフトを用いることよってさまざまな動きを比較的簡単にパソコンのモニター上に作ることができます。そこでいろいろな運動現象を作り、そこで得られる新しい錯視現象を見つけ、その心理学的原因について研究するようになったのが、ここ数年のことです。毎年、日本の知覚心理学者が集まる学会で錯視コンテストという企画があり、10年ほど続いているのですが、動きの錯視について研究する人が少ないせいか、これまで5回作品を応募して4回入賞 (そのうち1回はグランプリ) という好成績を残しています。入賞するということは新しい錯視現象ということになりますので、そのような現象が生じる理由について研究しなければなりません。従って最近はこの新しい錯視の研究と、さらに新しい錯視の探求の両方を楽しくやっています。

もう一つはアニメーションにおける動きの知覚の研究で、アニメーション制作者と心理学者のコラボという形で進められていて、最近になってようやく成果が出てきたところです。こちらもアニメ制作の裏側などを知ることができて楽しく進めることができています。

研究は楽しんでやりたいというのが私のモットーですが、現在はこれらの研究に楽しみを見いだしているところです。興味のある方はこれまでに作った錯視や実験用のアニメーションの数々を見にきて下さい。楽しいですよ。

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著書・学術論文

  1. はね返り係数が低い時の正面衝突事象に対する自然さの判断. 札幌医科大学人文自然科学紀要, 32, 1-6,1991年.
  2. 2物体の衝突事象知覚研究における力学的枠組みの有効性. 心理学評論, 34 ,213-235,1991年.
  3. 自然さ判断を指標とした正面衝突事象分類の試み. 札幌医科大学人文自然科学紀要. 35, 1-7,1994年.
  4. Young children's judgments of relative mass of two objects in a head-on-collision event. Perception, 24,1189-1200,1995年.
  5. 運動刺激に対する操作の経験が幼児の因果関係知覚に及ぼす促進的効果. 発達心理学研究,7,119-127,1996年.
  6. ストゥループ課題遂行時のタイプA者の時間評価. 札幌医科大学人文自然科学紀要, 39,1-8,1998年.
  7. 単一物体運動における生物性・非生物性知覚に寄与する運動情報の研究. 電子通信情報学会技術研究報告, 101, 95-100. 2002年.
  8. 運動方向変化に対する運動軌跡錯視とそれに及ぼす誘導図形運動の効果. 北星学園女子短期大学紀要, 38, 65-72. 2002年.
  9. 生命を吹き込まれたものの動きと、生命あるものの動き. 心理学ワールド, 19.22-23, 2002年.
  10. 単一物体運動知覚に寄与する運動情報の因子分析的研究. アニメーション研究, 4, 7-18, 2003年.
  11. 部分的に提示された歩行バイオロジカル・モーション知覚に寄与する運動情報の研究. 北星学園大学短期大学部北星論集第1号 (Vol.39), 37-46, 2003年.
  12. 部分的ポイント・ライト・ウォーカーの知覚 ―全体移動および提示位置が歩行知覚に及ぼす効果について―. 北星学園大学短期大学部北星論集第2号 (Vol.40), 15-25, 2004年.
  13. 「ゴール志向性」が運動刺激の生物性印象に与える効果. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第3号 (通巻第41号), 29-36, 2005年.
  14. ミショットの因果関係知覚. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第4号 (通巻第42号), 43-56, 2006年.
  15. 幼児期における力学的性質としての因果関係知覚. 基礎心理学研究, 25, 35-40, 2006年.
  16. ポイント・ライト・ウォーカーによる歩行環境の知覚. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第5号 (通巻第43号),35-42, 2007年.
  17. 左右の方向性に対する感性および価値観に影響を及ぼす心理・文化的要因 ?キリスト教宗教画を題材として. (野口薫 (編) 美と感性の心理学-ゲシュタルト知覚の新しい地平-), 607-625, 冨山房インターナショナル, 2007年.
  18. 事象知覚. (大山正、今井省吾、和氣典二、菊地正 (編) 新編 感覚・知覚心理学ハンドブック Part2, 301-328. 誠信書房, 2007年.
  19. 前進・後進ポイント・ライト・ウォーカーに対する自然さ・滑らかさ判断. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第6号 (通巻第44号),1-9. 2008年.
  20. 学科専門科目「現代女性とキャリア」が学生の職業意識に与える効果について. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第6号 (通巻第44号)63-70, 2008年.
  21. 釘にはね返りながら斜面を転がる球体の動きに対する生物性印象 -球体のはね返り係数と重さの効果について-. アニメーション研究, 11, 2010年.
  22. 1点あるいは2点で示された蟻の探索運動に対する生物性印象. 北星学園大学短期大
  23. 学部北星論集, 第9号 (通巻第47号),25-31. 2011年.
  24. 履物が異なるポイント・ライト・ウォーカーの歩行動作特徴とその知覚について. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第10号 (通巻第48号)1-11頁, 2012年.
  25. 見せかけの水たまり歩行をするポイント・ライト・ウォーカーの知覚. 北星学園大学短期大学部北星論集, 第11号 (通巻第49号),33-41, 2013年.
  26. 厳島行雄・横田正夫 編 「心理学概説 -心理学のエッセンスを学ぶ-」第4章「感覚・知覚」編著, 啓明出版,2014年.
  27. 厳島行雄・横田正夫・羽生和紀 監修 「テキストライブラリ 心理学のポテンシャル 第2巻 ポテンシャル知覚心理学」第2章 感覚と知覚の神経心理学、第4章 形の知覚、第6章 運動知覚、第7章 事象知覚. サイエンス社, 2017年.
  28. 横田正夫編 「アニメの心理学」4章 視覚機能から見たアニメーションの特徴. 誠信書房, 2019年.

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社会での活動

所属学会

  • 日本心理学会
  • 日本アニメーション学会
  • 日本基礎心理学会

最終更新日: 2019年07月30日