NEWS & TOPICS

【心コミ・リレーエッセイ 第4回:「6月の札幌」(石川悟/教授 専門:学習心理学)】

2020/06/12

澄みきった空、遠く山の端までくっきりと見渡せる。風にのり、ポプラの綿毛がゆっくりと流れ、ニセアカシアの香りが漂い、エゾハルゼミの声もどこからか届く。陽の光はひたすら目に眩しい。道外から住み着いた私の、6月の札幌の原風景です。


そんな景色に囲まれたキャンパスの主役は学生の皆さんです。でも今は休演中。Web空間で一緒に時間を過ごしています。そんな中で1つ気付きがありました。それは、「学び」は、決して1人で完結するような出来事ではない、ということです。誰かとやりとりし、誰かの目を通して世の中を見、誰かの動きに誘われる、といった身体を伴う相互作用から、様々な「学び」が生まれる、ということを、実感しています。バーチャルな

Web空間で、どうするとこの「学び」が生み出せるのか、試行錯誤が続きます。


「いつも」に囲まれたお家篭もりが続きます。束の間でも、空をふっと見上げ、吹き抜ける風と葉擦れの音を楽しみながら、新しいものに出会い、知らないことに触れ、新たな「学び」を手に入れましょう。