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【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第24回:「コロナ感染禍の中で考える:その3」(田辺 毅彦/教授 専門:感情心理学)】

2021/12/01

 この原稿を書いている現在、北海道の新型コロナ感染者数は、10数名で推移していて、ニュースでは、休日に大挙して繰り出す人々の様子がテレビで放映されています。大学では、オンラインの授業が減って、リアルな対面の授業が中心になってきて、対面とオンラインを同時に配信するハイブリッドと呼ばれる形式も増えています。 


 では、リアルと映像で、ヒトはどのように違うのでしょうか。実際に、リアルで話をしている時の方が、映像で話をしている時よりも、微妙なしぐさや表情の違いが気になります。そして、何気ない雑談がヒト同士のつながりを作っていることが改めてわかりました。一見無駄だと思われる些末な情報が、我々のコミュニケーションを支えていることがよくわかりました。雑音のようなもの、余計なものが実は重要なものなのかもしれないと思えてきます。海外ではまだコロナ感染が治まっておらず、今後、日本でもまた感染拡大が生じるリスクがあるといわれています。コロナ感染拡大は本当に憂鬱ですが、日常生活をもう一度見直す機会だと思ってみてください。