心コミ学科には，今年度から「地域学習実習」という授業ができました．大学の講義で学んだ知識，実習で身につけたスキルをもとに，大学から飛び出た「地域」の中で「者」や「物」と出会い，自分で決めた活動を実践する経験を通して，各自の学びをさらに深めていく授業です．

　コロナ禍が２年目であっても，学外に出かけて誰かと会うことが躊躇われる状況なのはやっぱり変わりません．大学を飛び出るはずの授業をどのように進めるか，どのような取り組みを拡げていくかずいぶん悩みました．それでもワクチン接種が進み，報告される陽性者の数も日を追うごとに減っていったおかげで，初めての授業が進められています．

　幸いにも，それぞれ大切な考え方を持って「地域」に目を向けた活動をされている方々にお話を伺う機会が得られました．このときお聞きしたお話には，「はじめて聞いた！」「目から鱗！」なことばかり．そこから，学生はさらに新しい経験を積み，「『地域』とは」，「『地域』と『私』とは」ということについて考えを深めています．

　この授業では「アウトプット」も大切にしています．いただいた情報を受け取りっぱなしにせず，自分でかみ砕き，その意味や価値を考え，自分の外の世界へ届ける「キャッチコピー」を作ることに挑戦しました．「ことば」を選ぶセンスも大事です．「やってみる」を合言葉に，現地で気づいたこと，経験を通して手に入れたことを中心に据えて「キャッチコピー」を作り，自分の取り組みを紹介する記事にまとめています．

　みなさんの成果は近日中にこちらで公開いたします．お楽しみに！

　この授業の「キャッチコピー」も考えてみました．どうでしょう？