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【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第33回:「カーリングとロコ・ソラーレ」(田辺 毅彦/教授 専門:感情心理学)】

2022/02/25

 この原稿を書いている現在、北海道の新型コロナ感染者数は再び増加して、まん延防止措置が延長されている状態です。そんな中でも、北京オリンピックは無事終わりました。日本の選手は数々の活躍をしましたが、最も印象に残ったのは、女子カーリングでした。

 女子カーリングチーム:ロコ・ソラーレは、皆さんもご存知の通り、北見の常呂町で生まれました。以前、チームを率いていた名選手で、今はチームの運営をしている本橋麻里さんが、それまでのスポーツチームになかった要素(地域密着、日常生活のコミュニケーション重視)を盛り込んで作った、実は画期的なチームでした。決勝戦では敗れてしまいましたが、今回のオリンピックでもこのコミュニケーション重視という特性を存分に発揮し、日本中いや世界中に感動と勇気を与えてくれました。感情を出しながらコミュニケーションを用いて競技を進めていく彼女たちと、試合後、勝負の結果に関係なくハグをする各国の選手たちの姿を見て、改めて、カーリングという競技の素晴らしも再認識しました。ちなみに、私自身は、まったくのスポーツ音痴で、このような競技には縁遠いのですが、授業で数多くの学生さんにその素晴らしさを伝えたいと思っております。