私は、ボランティア活動で、子ども向けの相談電話活動チャイルドラインの支援を行っています。現在、子どもたちへの相談窓口にはさまざまなものがあり、いじめ、虐待、ひきこもりなどの問題を抱えている例も数多くあり、相談する機会が多いのはよいことなのですが、どこにアクセスしたらよいのか迷うことが多いのが実情です。相談方法も電話だけでなく、メールやチャットが増えてきています。子どもたちは、電話よりもチャットの方がアクセスする方が楽なようで、時代の変化を感じています。私が担当している「心理学概論」という授業では、現在の子どもたちの抱える問題やかれらへの支援について広く考えることを目的の一つにしています。学生にも、このような現状を知ってもらい、子どもたちが大人から支援されるだけでなく、自分自身で問題解決の方法を考えられるようになるにはどうしたよいのか考えて頂けたらと思っています。支援情報を提供することは非常に重要なのですが、最終目標は、子どもたちが自分から　行動を起こせるようにすることなのです。