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【心コミ・リレーエッセイ 2023年度 第1回:「海外プロジェクト研修II(アメリカ)の報告」(片岡徹/教授 専門:教育学)】

2023/04/12

心コミでは、English as a global languageなどの英語科目をカリキュラムに配置するなど、世界的な視野を持つ学びを設けています。海外プロジェクト研修IIはそのような科目の一つで、心コミに配置していますが文学部英文学科の学生達にも開いている科目です。


2022年度は2023年2月16日から26日にかけて、北星学園大学の海外協定校の一つである米国マンチェスター大学(インディアナ州ノースマンチェスター)を訪れました。マンチェスター大学は1948年に世界で初めて平和学専攻を学部レベルで設けたことで知られており、平和学プログラムのパイオニアと言われています。日本では北星学園大学が唯一の海外協定校となっています。なお、大学あるノースマンチェスターという街は人口が4,500人と大変小さな街となっています。この他にも社会福祉や教師教育、会計学など有名な学問領域も多い他、環境学もまた米国で初めて学部レベルで環境学専攻を設けたことで知られています。また、卒業生には国連憲章の起草に携わり、国連職員として第2次世界大戦後に世界の平和のために尽力し、その後には米国コロンビア大学の総長となったAndrew Cordierがいます。


米国Manchester University 公式Webサイト 


マンチェスター大学では、アメリカの学生達や教員とウクライナ問題について議論をした他、実際に授業にも参加をして、アメリカの授業を体験する機会を設けました。参加をした科目は、以下の通りです。


African American Writing(アフリカ系アメリカ人の文学)

Introduction to Gender studies(ジェンダー学入門)

Global Conflict Resolution(グローバル紛争解決)

Reparations and Restorative Justice(償いと修復的正義)

Digital Photography(デジタル・フォトグラフィー)

Basic Design(ベーシック・デザイン)


また、現地の図書館や小学校も訪問し、とりわけ小学校では先生方に話を伺うだけではなく、低学年の児童達が学ぶ様子を見学することが出来ました。


参加した学生達は、英語を学ぶモチベーションが高まっただけではなく、国境を越えてコミュニケーションをする素晴らしさや、しかし基本は人と人との関係性作りであることも体感を通して学んでくれたようです。また、帰国後もマンチェスター大学との学生達との交流が続いており、担当者冥利に尽きます。この学びを契機として、今後も大いに世界への視野を広げて欲しいと切に願っています。


成田空港にて(米国出発時)



米国マンチェスター大学にて