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今年のゼミの就職状況から思うこと(大島ゼミ)

2010/12/06

先週金曜日の卒業研究の提出日。慌ただしい1日でしたが、学科全員無事に提出できほっとしました。これからゼミごとの口頭発表会が始まり、1月には学科のポスター発表会、そして審査があります。また今週から頑張りましょう。

さて厳しい就職状況が続く中、心コミは毎年就職では健闘しています。卒業時に資格がないと就職が難しいのではとの心配も聞かれますが、そんなことは決してないということが今年の内定状況や卒業生の企業での活躍ぶりからもわかります。

先日はリクルートに就職したゼミの卒業生が久しぶりに帰札し、仕事ぶりを報告してくれました(彼女は学科のパンフレットにも出ていますのでどうぞご覧ください)。入社3年目、仕事はハードですが、後輩の指導もまかされやりがいを感じていると話してくれました。また、昨日は教育業界の専門新聞の記者、鉄鋼部材の卸会社、ビルのエレベータや空調などの総合管理会社に勤める卒業生と夕食をともにしました。教育専門紙は道内の教育業界では非常に有名な新聞ですし、卸会社は会長が某国の大使にもなった総合商社と関連が深い企業、ビル管理は「龍馬伝」に出ていた弥太郎が創業者のあの財閥のグループ企業です。頼もしくなった彼らから仕事での活躍ぶりを聞きながら、楽しいひとときを過ごしました。

表題の今年の就職状況ですが、12月1日現在ゼミ生13人中11人が内定を得ています。残りの2人は自分のやりたいことや家庭の事情があったために、卒業研究の提出後に就職活動をすると決めていた学生です。就職活動を続けていた学生は全員決まりました。内定先は、理想科学(リソグラフなど印刷機器の大手メーカー)、プリンスホテル、ホクレン、富士メガネ、アレフ(びっくりドンキー)、JAようてい、ホクレン商事、トラコム(リクルート系の求人広告会社)など。今後需要増が見込まれる介護用リフトのメーカーから内定をもらった学生もいました。

今年の特徴は農業関連が多かったことです。去年のゼミの内定先のうち農業関係はJAさっぽろ1人で、それ以外はJR北海道、道新サービスセンター、ルタオ、ホギメディカルなど農業以外の企業でした。今年は3人もホクレンやJAなどの農業関係から内定を得ています。そういえば、研究生をしているゼミの卒業生からも、今年JAから内定をもらったと報告がありました。

文学部からこれだけ農業関係に就職するというのも珍しいのではないでしょうか。学生の話を聞いてみると、「総合講義」という授業で全国的に有名な農家の方のお話を聞いたり、農業の実習をしたりしていることが農業への関心につながっているようです。また、ホクレンに就職が決まった学生は、実習でお世話になっている長沼のグリーンツーリズムを、JAようていに決まった学生は、美瑛町の「日本で最も美しい村連合」を卒業研究のテーマにしていました。農業への関心が、こういった農村の資源を生かした活動に目を向けさせているのですね。これも学科のカリキュラムの成果といえます。