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阪井ゼミ 活動報告 ~南三陸町より~

2011/05/30

5月27日(金)に,阪井ゼミの3年生が被災地支援活動および取材のために,南三陸町へ向かいました。
以下は,阪井先生より届いた活動報告です。

27日午後7時に苫小牧西港を出たフェリーは翌28日午前、仙台港に入りました。
天気はあいにくの霧雨。船から段ボール箱入りの花の苗1000鉢を運びだし、バスに積み込んで南三陸町へ向かいました。

約2時間後の午後0時半、南三陸町の宿泊先、南三陸ホテル観洋に到着。
ホテルでは南三陸町出身で、本学経済学部1年の山内君のご両親も出迎えてくださいました。昼食後、同町の阿部忠義公民館長と山内君のご両親の案内で被災地を見学しました。


本学1年の山内君のご両親(右)に被災地を案内していただく学生たち。


入院されていたお年寄りら計70人が犠牲になった公立志津川病院、女性職員が防災無線で町民に避難を呼びかけ続けて亡くなった防災対策庁舎などを見せていただきました。まちの平野部はほとんどが津波で被災しており、空襲の跡に立っているかのようでした。がれきの撤去は進んでいますが、ビルの上に民家や舟が載っているなど、想像を絶する光景です。被災前の人口は1万7000人。このうち550人が亡くなり、650人余が依然行方不明です。


町の中心部にある防災対策庁舎。今の被災した状態のままだ。


学生たちはこのあと、午後4時から町公民館で記念グッズ「オクトパス君」の製作のボランティア活動をしました。
名産のタコをかたどった文鎮で、学生たちはこれに赤い塗料を塗り、仕上げる作業をしました。


復興ダコ「オクトパス君」製作の手ほどきを受ける学生

町は、これを復興記念グッズとするとともに、「置くとパスする」にひっかけて合格祈念グッズとしても売り出すそうです。

29日には町民の皆さんが、町中心部の中学校グラウンドで、これからの復興を誓い合う「福興市」を開きます。学生たちはこの催し会場で、復興グッズの販売のお手伝いもします。オクトパス君は計1000個作る予定で、午後5時現在、まだ作業が続いています。


復興ダコ「オクトパス君」完成品


29日は午前から福興市のお手伝いをし、午後から被災した方々のお話を個別にうかがいます。夕刻から夜にかけては、地元の高校生との交流や、宿泊先のホテルの女将さんとの懇談も予定しています。

翌30日は復興グッズ製作の拠点となる工房(廃校跡)の庭に花の苗を植え、廃校内の清掃をしたのち、同日夕のフェリーで苫小牧へ戻ります。

以上,阪井先生から届いた活動報告でした。

学生たちはみんな元気とのことです。
坂井先生も学生たちとフェリーの大部屋で雑魚寝をしたそうです。