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野外活動演習 ~野外活動の効果とは?

2014/07/30

野外活動演習では、釣り、水中生物観察、森の観察など屋外で活動する機会が多く、楽しく活動しています。
しかし、ただ楽しいだけでは終わりません。
楽しい(楽しくなる)理由についても考えます。

野外での様々な活動の心理的な効果について、心理テストを使って測定しました。
条件は4つ。
1.教室での授業(初回のオリエンテーション)
2.軽い身体接触のあるコミュニケーションゲーム
3.軽スポーツ(フライングディスク)
4.森の散策・観察

不安や緊張を測定するテストを使ったので、得点が高いと緊張/不安が高いということになります。

クラス全体の変化(平均)は、以下のようになりました。
1.44.9 → 39.4
2.44.2 → 32.1
3.45.0 → 34.3
4.45.6 → 31.4

これを見ると、活動前の値は45前後で安定していることがわかります。
一方、活動後の値は、活動によってかなり異なっており、数値上では、森の散策・観察>コミュニケーションゲーム>軽いスポーツ>教室での授業という順で、緊張や不安をやわらげるのに効果があったということを示しています。

このような結果について統計学的にはどのような意味があるのか、各自で分析します。
自分自身のデータもあるので、自分の心身の状態や変化の原因について自分で分析することも可能です。
また、不安以外のテストも測っているので、それらとの関係をみることもできます。

分析した後は、所定の書式でレポートにまとめます。
大学のレポートには、文献(先行研究を調べること)も必須です。


コミュニケーションゲームの様子。


森の散策では、木々や草花の緑や様々な動物に癒やされます。