経済学を応用してデータを活用すると共に、
日本経済・北海道経済の最前線を識る。

世界共通の分析ツールであるミクロ経済学・マクロ経済学・経済統計学を応用して経済分析を行う〈応用経済コース〉の学び。現代社会で重要になっているデータサイエンスの手法を身に付けることもできます。また、日本経済や北海道経済について、企業活動や政策の現場の息吹を感じることができる授業も展開しています。

データサイエンス[学部内副専攻]

所定の単位を揃えることで、「データサイエンス副専攻」の修得証明を取得できます。

数学・統計(6単位以上)
経済数学、経済統計学Ⅰ・Ⅱなど
情報・データ分析(8単位以上)
データサイエンス入門、計量分析入門、計量ファイナンスⅠ・Ⅱ
専門(6単位以上)
経済統計と日本経済、ゲーム理論、計量経済学 など
修教授の顔写真

修 震傑 教授

担当科目
ミクロ経済学
出身大学院
北海道大学(院)

ミクロ
経済学

ミクロ経済学とは、個々の経済主体(消費者・企業など)の意思決定や行動を分析する経済学の一分野です。主に「個人」や「企業」、「市場」に注目し、資源の最適配分や市場メカニズムの仕組みを解明します。ミクロ経済学の基本的な問いは「消費者はどうやって商品を選ぶのか?」「企業はどれくらい生産すればよいのか?」「市場で価格はどうやって決まるのか?」「政府の介入(税・補助金など)はどんな影響をもたらすのか?」です。具体的には「需要と供給」(市場における価格と取引量の決定)、「消費者行動」(消費者が限られた所得の中で、効用(満足)をどう最大化するか)、「企業行動」(企業がコストを考えながら利潤をどう最大化するか)、「市場構造」(完全競争、独占、寡占など、異なる市場の仕組みとその結果)、「厚生経済学」(経済全体としてどのような資源配分が望ましいか)、「市場の失敗と政府の役割」(外部性や情報の非対称性などにどう対応するか)などについて学びます。

渡邉准教授の顔写真

渡邉 稔 准教授

担当科目
マクロ経済学
経済統計と日本経済
基礎経済学
経済数学
出身大学院
神戸大学(院)
兼職・元職など
(元)京都学園大学嘱託講師

マクロ
経済学

スーパーで販売される肉や野菜の価格はどのように決まるのでしょうか?テレビや新聞の報道で登場するGDPとはどのような意味でしょうか?基礎経済学やマクロ経済学の授業では、価格が決まる仕組みやGDPなど、経済学で登場する分析手法や知識について理解を深めます。演習では日本経済に関連する書籍を輪読し、授業で学んだ経済学の知識や理論がどのように応用できるか議論します。

2023年度から新たに「経済統計と日本経済」が開講されています。経済統計を用いることで過去と現在の経済活動や国家間の経済活動を比較できます。「経済統計と日本経済」の授業では、戦後から現在に至るまでの日本経済の歩みや課題を、データを用い様々な角度から検証します。

佐藤教授の顔写真

佐藤 和夫 教授

担当科目
経済統計学
基礎経済学
経済数学
計量経済学
出身大学院
北海道大学(院)

経済
統計学

私が担当している経済統計学Ⅰ・Ⅱでは、統計学の基本からスタートして、重回帰やロジスティック回帰などのデータ分析手法を使えるようになることを目標にしています。演習ではさらに進んで、データの収集から分析までを体験的に学んでもらおうと思っています。また、ゼミの学生たちには学習のモチベーションとして、統計検定の受験も勧めています。ただしどの科目でも、あせらずにしっかりと時間をかけて、基礎から楽しく学べることを心がけています。

いま、データを分析する力はあらゆる業界で求められていると思います。一方で、情報があふれる社会には、データの誤った解釈も散見されます。それをしっかりと見極められる力も養ってほしいですね。

北海道の企業

北海道の
企業

北海道にさまざまな産業・企業があるということを経営者のナマの声を通して実感する授業です。道内企業の経営者のかたがた14人に(時には若手の社員のかたも一緒に)出講いただく全14 回。国内屈指の技術をもつ印刷会社が道内にあること、道内企業が全国のコンビニにコロッケを提供していること、日本の林業が復活しつつあること、など、国内・道内の産業の最新の動向に触れることができます。

〈なりたい自分〉に出会うためのステップとなるよう、北海道中小企業家同友会の協力を得て始めた授業です。

古木さんの写真
古木 さん
恵庭北高校出身
2022年入学

北海道の様々な企業のトップの方々から、企業理念や今抱えている課題、今後の展望などについて貴重なお話を伺うことができました。初めて知る業種や企業もありましたが、それだけに興味が尽きませんでした。北海道にはどのような産業があるかを知ることができ、視野が広がりました。

私はゼミで地域活性化をテーマに活動していることもあり、ロープウェイの運営をしている観光業の方のお話が印象に残りました。企業経営でもSDGsが求められるなか、自然を壊さない取り組みを行っており、アウトドアブランドとのコラボレーション商品を販売して地域を盛り上げ、地元に貢献したいというお話を伺って、地域活性化には様々なアプローチがあることを知りました。

また心構えとして、「人に頼られると嬉しい」「人に迷惑をかけるのが嫌い」と話してくださった方がいらっしゃり、とても心に響きました。私自身も常に心掛けたいと思います。

日本経済論

日本
経済論

日本経済論Ⅰでは、金融・財政のありかた、少子化と社会保障、農業・食糧問題、エネルギーと環境、といったテーマについて戦後の日本経済の歩みと関連させながら講義しつつ、第一線のゲストも招いています。元財務副大臣の峰崎直樹さんには、「社会保障と税の一体改革」について、毎年お話しいただいています。『日経マネー』編集長(億万投資家の投資行動と日本の株式市場の特色)や富士通研究所の研究員のかた(暗号資産とトークンエコノミー)にもお越しいただきました。

日本経済論Ⅱでは、ミクロ経済学・マクロ経済学を応用して、日本経済の現状やビジネスの事象を分析しています。

元財務副大臣をお招きしてのトークセッションのかたちでの講義