未知の世界に飛び込む冒険家
宍戸 星斗さん
- 就職先
-
Masterpiece Group (Thailand) Co.,Ltd(タイ)
- 学部・学科
- 文学部 英文学科
- 卒業年
- 2022年
- 留学先
- インドネシア(自主留学)
- 出身高校
- 北海道北広島高等学校
「言語はあくまで趣味」と語る宍戸さん。現在はタイのバンコクで活躍し、英語以外にもタイ語・中国語・インドネシア語など複数の言語を操るまさにグローバル人材です。コロナ禍では自宅で着々と言語スキルを磨いていたそう。大学の留学プログラムを使用せず自力で語学学校に願書を出して渡航した経験を持っています。
そんな宍戸さんが一体どんな学生生活を送っていたのか。お話を伺いました。
大好きな飛行機と海外への憧れ
高校時代に英語が得意だったことと、恩師が北星学園大学出身だったこともあり、もっと語学を伸ばしたいという思いで英文科に進学しました。当時は新千歳空港の近くに住んでいて、大好きな飛行機のそばで働きたいと、空港内で様々なアルバイトを経験しました。
そのうちに「海外で働いてみたい」という目標が定まってきて、英文科の授業に励みながら英語のスピーキングも上位クラスに入れてもらいました。しかし、そこは帰国子女の学生ばかりで。自分の英語力で勝負する難しさを初めて感じました。そのことをきっかけに、このまま英語を極めるよりも多言語を学んだほうが良いのではと、英語一本だったところから方向転換することにしました。


自力で見つけた語学学校とインドネシアでの生活
韓国語や中国語など、アジアの様々な言語が好きだったのですが、キャンパス内で仲良くなったのがインドネシア留学生だったこともあって留学先はインドネシアを選びました。大学の留学プログラムは使用せず、休学をしてインドネシア・バンドンの語学学校へ入校。先生からのアドバイスはもらいつつも、情報収集や願書の申し込みはエージェントを介さずに自分で行いました。この過程で、自分で調べ、行動する力がだいぶ養われたと思います。
インドネシア語は英語同様アルファベットを使用しますし、文法や発音も自分にとっては比較的容易だったことから、すぐに習得できました。帰国する頃には生活に支障のないレベルの語学力を身につけ、地元の人々と積極的に交流しながら国際的な視野を広げることができました。


帰国後も続く国際交流
帰国後も語学力を保ちたかったので、大学のバディ制度を利用してインドネシア留学生のお世話係のようなことをしていました。インドネシア料理店のオーナーと仲良くなってよく通ったり、HOKUSESSという多国籍の学生が集まるサークルにも所属したりして、国際交流はずっと続けていました。
友達がたくさんできてみんなと会話することが楽しいので、語学学習を苦に思ったことはありません。勉強しているというよりも趣味という感覚が強いです。大学在学中には実は22カ国を訪問したのですが、「次はこの国に旅行に行くからこの言語を学ぼう」と、旅行を目標に設定して単語を覚えたりテキストを解くのが楽しかったです。

留学経験を経て掴んだキャリア
現在、タイ・バンコクでBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)およびSNSリスク管理業務を担当しています。業務内容は多岐にわたり、スーパーバイザーとして品質管理や新人育成、メンタルケアなども行っています。海外で働く夢を叶えるためにこの会社を選んだので、充実した日々を過ごせています。
この仕事では、電話対応で相手の意図を理解する能力が必要なのですが、学生時代の海外交流が今のコミュニケーションの基礎になっていると感じています。タイには旅行で訪れたこともあったので、日本とは異なる文化もすんなりと受け入れることができました。しかし、国際交流の経験を学生時代に積んでいなかったらここまで馴染むことはできなかったかもしれません。

たくさんの国を飛び回りながら友達の輪を広げたい
タイでの生活にも慣れてきたので、新たなコミュニティの輪を広げていきたいなと思っています。バンコクは本当に国際都市なのでさまざまな国の方がいらっしゃいます。まだ自分が習得していない言語もたくさんあるので、話せるようになれば仲良くなれる人をもっと増やせるのではないかと思うとワクワクします。
新しい言語を覚えて新しい友達を増やしたいというのは、目標というか生きている限り続いていくテーマのような気がします。
住む場所を変えることも臆せず、自分のまだ知らない文化の中に飛び込んでいきたいですね。

高校生・在学生のメッセージ
「まずは色んなことに挑戦してみること」が自分の強みを発見するきっかけになると思います。興味があることをやってみるのが一番ですが、もし、自分の思っていたものと違っても、まずは挑戦してみることで意外な発見があるかもしれません。
また、将来的にいつでもできると思うことがあるなら「今」のうちにやっておくべきです。実は僕もオーストラリアへのワーキングホリデーを計画していましたが、コロナ禍で断念したことがあります。やりたい気持ちが少しでも湧くなら、チャンスを失う前にすぐに行動に移すことが重要だと感じています。

インタビュアーの所感
複数の言語を操り、若手ながら部下の教育も行う宍戸さん。楽しむために言語を習得し、勉強だという感覚はないとおっしゃっていたのが印象的でした。 自分の好きに正直に生きる姿勢がかっこいいですね。今後の活躍も応援しています!
取材:2024年
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