渡航経験なしで手に入れた、グローバルで戦う力
梅津 昇大さん
- 就職先
-
株式会社ファーストリテイリング
- 学部・学科
- 経営学部 経営情報学科 (英語副専攻)
- 卒業年
- 2024年
- 留学先
- オンライン留学
- 出身高校
- 札幌平岡高等学校
大学卒業後、GUのグローバルリーダー職として就職した梅津さん。入学当初は全く自信のなかった英語でしたが、4年生の時には英語でデジタルスキルを競う大会で受賞するまでに力を伸ばしました。
毎日2時間の地道な自己学習を続け、渡航することなく国内で海外との交流を続けていたそうです。その継続力の源泉と今に活きる経験とは。お話を伺いました。
毎日2時間、半信半疑で取り組んだ英語学習
北星学園大学で経営情報を専攻し、英語を副専攻として学びました。その一環で「海外事情」のプログラムに参加することにしたのですが、英語に全く自信はなく当初はTOEICの模擬試験でも400点程度しか獲得できませんでした。その頃の僕は、英語力を向上させるためにはどうしたらよいのか、分からずにいました。そんな時に西原先生との面談で「まずは毎日2時間勉強してみたら」と半ば煽られ(笑)とりあえずその言葉を信じてやってみることにしました。
最初は苦痛でしかなかったのですが、信じてやり続けるうちに英語力が向上していき、最終的にはTOEICで885点を取得することができました。継続すれば必ず変化が訪れるのだと実感した経験でした。
英語力が上がるにつれ、国際的な視野を広げるために、英語でデジタルスキルを競う『ICDL Asia Digital Challenge 2023』に挑戦し銅賞も受賞しました。大学で開催されるトークセッションやインタビューにも積極的に参加し、国内にいながらオンラインで海外との国際共修も積極的に続けました。それまでの僕には考えられないほどとても新鮮な毎日でした。

グローバルな活動から得た教訓
トークセッションとインタビューでは、英語を学ぶだけでなく、実践的な経験も積むことができました。海外の方に自ら連絡をして協力をお願いするのですが、アポイントを取ることが自分は苦手だと痛感しました。そこで、苦手を乗り越えようとあえて渉外担当に積極的に立候補したのです。40件以上のアポイントメントを試みても、約束が実現しなかったり、キャンセルされたりすることも多々ありました。
その度に挫折感を味わいましたが、そこで「人と比べるのではなく、自分自身の成長に目を向けること」が大切だと先生方に教わり、自分の殻を破りながら少しずつ自信をつけていきました。自分のペースで成長していくことが最も大切だと学んだ経験でした。この考え方は、今でも仕事で役立っていて、失敗しても落ち込まず「次はどうすればいいか」と前向きに考える姿勢が身につきました。

留学するだけが、グローバル経験ではない
僕が感じるのは、必ずしも「海外に行くこと」だけがグローバル経験ではないということです。留学という形で海外に行くことは確かに有益ですが、海外に行かなくても英語を使う機会を増やすことで、十分にグローバルな経験を積むことができると実感しています。大学で行ったオンライン交流プログラムや、英語を使っての国際共修、そして国際的なイベントに参加することも、実質的なグローバル経験に繋がります。
自分が「変わらない」と思うのは単なる思い込みであり、挑戦を続けることで必ず変化の瞬間が訪れると信じています。英語力を磨くことは、その後のキャリアにも大いに活かされ、今の僕にとっては非常に大きな武器となっています。留学しないからこそ得られたスキルや経験を活かして仕事に取り組んでいます。

現在のキャリアに活きる語学力
現在、ファーストリテイリングのGUで店長代行として働いており、主にメンズ商品の陳列や店舗のレイアウト管理、部下の育成を担当しています。免税業務において外国人のお客様への対応も行っています。
実際に、日々10人ほどの外国人のお客様を接客する中で、英語での実践的なコミュニケーションスキルを磨いています。大学時代に学んだ英語力や異文化交流で得た柔軟性を、現場で活かせていると感じています。

これからはもっと仕事を拡大していきたい
まずは店長になれるように経験を積みながら、将来的には海外の店舗で働きたいと考えています。会社や事業の海外展開にも貢献できるような働きをしていけたらと思いますし、これからも新しい仕事にどんどん挑戦していきたいです。

高校生・在校生へのメッセージ
伝えたいのは「何でもいいから取り組んでみて、変化が訪れるまで継続してやってみてほしい」ということです。最初は苦しく感じるかもしれませんが、必ずどこかで変化が訪れるタイミングがあります。僕も最初は「英語ができない」と悩んでいましたが、毎日少しずつ努力を続けることで、結果が出ました。
挑戦することで、自分自身を成長させ、未知の世界に踏み出す勇気を持つことができます。そして、それが自信に繋がり、次のステップへの力になるのです。困難な道をあえて選び、その過程を楽しむことが大事だと思います。

インタビュアーの所感
忙しい中でインタビューに応えてくれた梅津さん。お話の随所から、素直で誠実な人柄が伝わってきました。どんな困難に直面しても実直に向き合い、諦めることなく努力を積み重ねる姿勢の大切さを、梅津さんの言葉から改めて学ぶことができました。 今後の活躍も応援しています!
取材:2024年
利用プログラム
海外事情(英語A)