どんな壁も乗り越える、クロスボーダーな人間力!
笹村 優斗さん
- 就職先
-
株式会社JTB(北海道事業部)
- 学部・学科
- 経済学部 経済学科 (英語副専攻)
- 卒業年
- 2023年
- 留学先
- オンライン留学
- 出身高校
- 札幌厚別高等学校
幼い頃から海外で活躍する憧れを持ち、現在は旅行業界で活躍する笹村 優斗さん。
北星学園大学には留学を視野に入れて入学したものの、コロナ禍で渡航が叶わず初のオンライン留学1期生に。「オンラインだからこそ色々な国と交流できる」とポジティブに捉え、約半年間の留学期間中にリーダーとして4つのプロジェクトを成功させました。大学時代のグローバルな経験が現在のキャリアにどう活きているのか。お話を伺いました。
幼少期から芽生えた海外への憧れ
学生時代から英語が好きというわけでもなく、大学に進学する前は一度も海外に行ったことがありませんでした。家族では僕以外に海外に興味がある人がおらず、いつも不思議がられています。そんな中でも、子供の頃からダンスをずっと習っていて洋楽には馴染みがあったり、中学校の時のALTの先生がすごく面白い人で話すのがいつも楽しみだったりして。
今思えばそれが海外への憧れの始まりかもしれません。いつの頃からか留学をしたい、海外で活躍してみたいというビジョンが出来上がっていました。

オンライン留学1期生として得た挑戦の機会
入学時から留学を決めていたのですがコロナ禍で渡航が叶わず、西原先生が担当する「海外事情」を利用してオンライン留学プログラムに参加することにしました。初の試みということもあり先生方も手探り状態でしたが、オンラインだからこそ自由度が高く、複数の国と繋がることができるのは僕にとってとても魅力的でした。
プログラム期間中は海外在住の写真家や企業人に直接アポを取って対談を行ったり、日本文化を発信するオンラインイベントを開催したりと、色々なことに挑戦できました。
オンラインイベントは剣道やアニメ文化、日本語などをテーマに企画し、自分たちで集客も行った結果、50人以上の海外の参加者を集めることができました。学校生活と両立する難しさもありましたが、こうした挑戦を通して、自分の行動力や実現力に自信を持てるようになりました。

チームの中で成長したコミュニケーション力
「海外事情」では10人ほどのチームを作り、プロジェクトを進めるスタイルでした。先生方はアドバイスすることもありましたが、あくまで僕たちの背中を押してくれる見守り役。学生が主体となって企画を出し合い、どうすれば面白いものができるかを考えていきました。
僕はリーダーを務めたのですが、「個々の意見を尊重する」という自分の方針と、効率を優先するメンバーとの間で意見が食い違うことが多く、チームワークの難しさを感じました。それでも何度も話し合いを重ね、お互いに歩み寄りながら最後までプロジェクトをやり遂げることができました。この経験を通じて、言語力だけではない目標に向かうためのリーダーシップとコミュニケーションの大切さも学べたと感じています。
コロナが明けてからは海外に一人で行くことも増えたのですが、コミュニケーションに自信がついたおかげで物怖じせずに出会いを楽しめるようになりました。頻繁に連絡を取り合うくらい仲の良い海外の友人にも恵まれました。


旅行業で活きるグローバル視点
現在は株式会社JTBで中学校・高校の修学旅行や、部活動などの旅行行事をサポートしています。就職活動では様々な企業を調べましたが、「色々な国に行きながら活躍したい」という思いを叶えられる仕事としてこの会社を選びました。
大学時代に「海外事情」でイベントを企画した際、「お客様が求めるもの」を考えた経験は、旅行プラン作成やホスピタリティ精神に繋がり、大きく役立っています。
また、海外とのやり取りでは英語力に加え、「分からないことを正直に伝える姿勢」と「自分の意見を素直に伝える力」が重要だと感じています。異文化に触れた経験から身につけたコミュニケーション力は、現在の仕事でも自信を持って取引先とやり取りする助けになっています。

「ワクワクできるかどうか」がキャリアの基準
将来は、日本と海外を繋ぐ仕事に携わりたいと考えています。まずは北海道のインバウンド観光に貢献し、海外のお客様と直接コミュニケーションを取りながら、日本の魅力を伝えるプランを作りたいと思います。
日本の魅力を発信する仕事は、自分自身がワクワクできるだけでなく、大学で学んだ「異文化理解」や「グローバルな視点」を最大限に活かせると感じています。ゆくゆくは海外で働き、多くの国を巡りながら新たな発見や挑戦を続けていきたいです。
ワクワクすることを仕事にしながら、世界中の人々に日本の魅力を届ける架け橋になりたいと考えています。


高校生・在学生へメッセージ
「もう日本だけではやっていけない」という世界に段々となってきているのではないでしょうか。同じような意識を持つ皆さんにとって、北星学園大学で身につけることのできるグローバルスキルは非常に貴重な武器になるはずです。異文化理解や、実際に海外とやり取りをして基礎的なマナーを学ぶことで、語学力だけでなく社会人としてのスキルを磨いておくことも大切です。
社会に出るとなかなか時間が取れずやりたいことをする時間は減ってしまいます。学生のうちに自己成長のためにどんどん色々なことに挑戦して欲しいです!

インタビュアーの所感
笹村さんは、物腰柔らかでありながらもしっかりとした芯を持ち、リーダーシップを発揮していました。コロナ禍で渡航できなかった中、「オンラインだからこそ色々な国と交流できる」と、新たな価値を見出して様々なプロジェクトに取り組んでいったポジティブさが素敵です。今後の活躍も応援しています!
取材:2024年
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