FACULTYE
\ 趣味やハマっていることを聞いてみました /
心理学科の教員の研究内容をご紹介。
どの教員の下で学び、どのような研究を進めるかは、あなた次第!
認知心理学の中でも、推論、判断、意思決定など思考の背景にある心の仕組み、特に認知バイアスに関心があります。最近は、宗教や超常現象、陰謀論など、一見合理的ではないものを信じる心、また人が科学をどのように受け入れているかについて、実験や調査を使って研究しています。学科では、認知心理学に加え、実験や統計などの研究方法論や、研究倫理教育を行い、オンライン調査・実験の有効性に関する研究も多数あります。
子どもから大人になる過程だけでなく、老いまで含めたヒトの生涯にわたるこころの変化のすべてが(生涯)発達心理学の対象になります。ここ最近は、他者と一緒に食べる行為<共食>がおいしさに与える影響や、イライラする状況での怒り感情の生じやすさについて、発達的変化に着目して研究しています。生涯にわたるこころの発達について科学的にアプローチするため、実験で行動や脳活動の変化を調べています。
臨床心理学の視点から、人の死生に関わる心理について研究しています。特に、社会問題である自殺を防ぐため、大学における自殺対策やインターネットを活用した心理支援の研究実践に取り組んでいます。最近では有名人の訃報が相次いで報道されたことをきっかけに、有名人が亡くなった際の人々の喪失体験と、その後の心理的ケアに関する活動も行っています。死に関する研究を通じて、生のあり方を見つめ直すことを目指しています。
専門は社会心理学です。社会心理学では、日常生活における様々な対人関係における現象を扱っています。他者を知ること、誰かを好きになること、人助けすること、人を傷つけること、コミュニケーションすること、集団の心理など多岐にわたります。特に関心のあるテーマは、自己呈示、対人不安、ソーシャルスキルについてです。これらのテーマは密接な関連があり、相互影響プロセスの解明に向けて研究を行っています。
臨床心理学の中でも認知・行動理論を基盤に、ストレス発生過程、心理・社会的能力を研究しています。具体的には、ストレスへの耐性(個人の強み)、ストレスへの対処策(コーピング)、ソーシャルスキル、ソーシャルサポート等がテーマです。その基礎力となる「自分を信じる力」や「自己効力感」も魅力的ですしワクワクしませんか?自分や自分の大切な人のWell-Beingを、心理学という科学によって追究して行くゼミです。
他者を理解する以上に、自己を理解するというのは、生きていく上で大事なことです。自己を理解するための学問が臨床心理学です。自分を振り返るとき、ポジティブなものに関しては比較的見えやすく理解しやすいですが、他方、ネガティブなものには嫌悪感を持ちますし、見えにくいものです。人間を理解していくため、精神分析の理論をフレームにして「無意識の心理学」について研究しています。
これまでの研究から、クライアントとカウンセラーの関係性の良し悪しがカウンセリングの効果を左右することが分かっています。たとえば、カウンセラーの共感的で受容的な態度からクライアントには安心感・安全感が生まれ、その結果として不安感情や抑うつ気分が緩和されていくわけです。このような関係性の変化と効果を毎回のセッションでモニターし、アプローチをそのつど修正して最良の効果を生み出すためのシステムを開発中です。
専門は臨床心理学です。特に、友人関係における“キャラ”という仕組みに着目し、子どもや若者が、その場に応じた自分を演じて集団に適応しようとする背景と、そのリスクについて研究してきました。また、最近では、小中学生の不登校に関する研究にも取り組んでいます。これらの研究活動と、教育現場における心理支援の活動を通して、学校・学級に適応しようとする子どもの姿を見つめ、よりよい学校のあり方について考えています。
公認心理師・臨床心理士として、児童・青年への心理的支援を専門としています。小中高校のスクールカウンセラー、大学の学生相談室カウンセラーなどの経験を背景とした研究を展開しています。研究キーワードは「うつ病」「不登校」「発達障害」「ネット・ゲーム依存」「自己効力感」「HSP」などです。研究方法は、大人数のアンケート調査のデータ解析や、心理カウンセリングの経過を検討する研究を行っています。