FACULTY INTRODUCTION
心理学科の教員紹介
心理学科では、9名の魅力的な教員が皆さんの学びを支援します。
3年次からはゼミが始まります。どの教員の元で学び、どのような研究を進めるかは、あなた次第!

栗林 克匡 先生
自己と他者の理解と円滑な人間関係のあり方を考える
専門は社会心理学です。社会心理学では、日常生活における様々な対人関係における現象を扱っています。他者を知ること、誰かを好きになること、人助けすること、人を傷つけること、コミュニケーションすること、集団の心理など多岐にわたります。特に関心のあるテーマは、自己呈示、対人不安、ソーシャルスキルについてです。これらのテーマは密接な関連があり、相互影響プロセスの解明に向けて研究を行っています。
- 担当授業
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- 社会・集団・家族心理学
- グループダイナミックス
- ソーシャルスキル実習
- こんなこともしています!
- 主な著著は、『対人関係の社会心理学』(ナカニシヤ出版)、『対人関係のダークサイド』(北大路書房)、『社会心理学事典』(丸善)など(いずれも分担執筆)。

佐藤 祐基 先生
児童・青年への心理的支援に関する研究
公認心理師・臨床心理士として、児童・青年への心理的支援を専門としています。小中高校のスクールカウンセラー、大学の学生相談室カウンセラーなどの経験を背景とした研究を展開しています。研究キーワードは「うつ病」「不登校」「発達障害」「ネット・ゲーム依存」「自己効力感」「HSP」などです。研究方法は、大人数のアンケート調査のデータ解析や、心理カウンセリングの経過を検討する研究を行っています。
- 担当授業
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- 感情・人格心理学
- 心理学理論と心理的支援
- 心理実習
- こんなこともしています!
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『スマホゲーム依存』に関するインタビューを受けました。 〈記事のWEBサイト〉

髙橋 あすみ 先生
死生の心理を探求して生のあり方を見つめる
臨床心理学の視点から、人の死生に関わる心理について研究しています。特に、社会問題である自殺を防ぐため、大学における自殺対策やインターネットを活用した心理支援の研究実践に取り組んでいます。最近では有名人の訃報が相次いで報道されたことをきっかけに、有名人が亡くなった際の人々の喪失体験と、その後の心理的ケアに関する活動も行っています。死に関する研究を通じて、生のあり方を見つめ直すことを目指しています。
- 担当授業
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- 心理学統計法
- 健康・医療心理学
- 障害者・障害児心理学
- こんなこともしています!
- 2022年にはラジオ番組「荻上チキ・Sessi on」で、自殺の問題について紹介しました。監訳した『メディアと自殺』という本も出版されます。

田澤 安弘 先生
心理療法とアセスメントの総合的な実践研究
専門は臨床心理学です。悩み苦しみのある相談者を対象として、短期間で効果が見込める効率的な短期療法(ブリーフセラピー)の開発研究をしています。独自に考案したオリジナルの心理療法についてどのような効果があるのか検証しているのですが、これまでに不安や抑うつを軽減することが分かっています。また、自分で作った心理テスト「不安静穏化機能尺度(ASF)」を用いて、認知的・非認知的な感情調整機能についても研究しています。
- 担当授業
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- 臨床心理学概論
- 公認心理師の職責
- 心理実習
- こんなこともしています!
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これまでに書いた共著本と訳書。最新作は『ナラティヴと心理アセスメント』です。

中田 龍三郎 先生
実験でこころの生涯発達的変化を調べる
子どもから大人になる過程だけでなく、老いまで含めたヒトの生涯にわたるこころの変化のすべてが(生涯)発達心理学の対象になります。ここ最近は、他者と一緒に食べる行為<共食>がおいしさに与える影響や、イライラする状況での怒り感情の生じやすさについて、発達的変化に着目して研究しています。生涯にわたるこころの発達について科学的にアプローチするため、実験で行動や脳活動の変化を調べています。
- 担当授業
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- 発達心理学
- 心理学研究法
- 心理学概論
- 心理学実験
- こんなこともしています!
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『心理学概論 Well-Beingな生き方を学ぶ心理学』という書籍で脳と心の章を執筆しました。

西山 薫 先生
Well-Being(より良い生活)を科学する
臨床心理学の中でも認知・行動療法の領域を専門とし、具体的な研究テーマは、ストレス耐性と個人的特性、ソーシャルスキルです。ストレス発生過程で、多様な個々人の個性(考え方や行動の仕方)が介在して、ストレスを低減したり増幅するという現象は大変興味深いもので、ゼミ学生も一緒に探究に取り組んでいます。また、日常場面から学校、医療・福祉まで広く注目されている「ソーシャルスキルトレーニング」実践にも取り組んでいます。
- 担当授業
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- 心理的アセスメント
- ソーシャルスキル実習
- 心理実習
- こんなこともしています!
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『心の健康教育ハンドブック』(坂野他,2021)、第8章「対人交流とコミュニケーションのスキルアップ」を担当しました。

眞嶋 良全 先生
『考える』という行為を科学的に考える
認知心理学の中でも、推論、判断、意思決定など思考の背景にある心の仕組み、特に認知バイアスに関心があります。最近は、宗教や超常現象、陰謀論など、一見合理的ではないものを信じる心、また人が科学をどのように受け入れているかについて、実験や調査を使って研究しています。学科では、認知心理学に加え、実験や統計などの研究方法論や、研究倫理教育を行い、オンライン調査・実験の有効性に関する研究も多数あります。
- 担当授業
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- 知覚・認知心理学
- 心理学実験
- 多変量解析法
- こんなこともしています!
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『jamovi でトライ!統計入門』心理学では避けて通れない統計分析を行うアプリの使い方を解説した本です。

牧田 浩一 先生
自己を知ることの大切さ-臨床心理学-
他者を理解する以上に、自己を理解するというのは、生きていく上で大事なことです。自己を理解するための学問が臨床心理学です。自分を振り返るとき、ポジティブなものに関しては比較的見えやすく理解しやすいですが、他方、ネガティブなものには嫌悪感を持ちますし、見えにくいものです。人間を理解していくため、精神分析の理論をフレームにして「無意識の心理学」について研究しています。
- 担当授業
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- 知的障害者の心理
- 臨床発達心理学
- 特別支援教育総論
- こんなこともしています!
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「専門演習Ⅰ・Ⅱ」の授業で農作業体験学習の心理的効果を検証しています。
写真はEco Farmのようす。左が私で、右の男性は農園の管理を手伝ってくださっている地域住民の山本さんです。

村井 史香 先生
“学校適応”に隠された子どもの姿を見つめる
専門は臨床心理学です。特に、友人関係における“キャラ”という仕組みに着目し、子どもや若者が、その場に応じた自分を演じて集団に適応しようとする背景と、そのリスクについて研究してきました。また、最近では、小中学生の不登校に関する研究にも取り組んでいます。これらの研究活動と、教育現場における心理支援の活動を通して、学校・学級に適応しようとする子どもの姿を見つめ、よりよい学校のあり方について考えています。
- 担当授業
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- 心理学的支援法
- 教育・学校心理学
- 心理学実験
- こんなこともしています!
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『教育問題の心理学 何のための研究か?』(福村出版、2022 )で、友人関係における“キャラ”についてのコラムを執筆しました。

心理科学コース
科学的な基礎心理学を
中心に学び、研究します
- 吉田 綾栞 さん
- 2020年入学/市立札幌新川高等学校出身
心理科学コースのなかでも、私の所属しているゼミでは発達心理学や実験心理学を中心に学びながら、卒業論文の研究を進めています。先生と何度も相談しながら、興味のあるテーマを卒業研究として具体化させていきます。先行研究についてゼミで発表する機会も多く、他のゼミ生からの質問にきちんと答えられるように頑張って準備しているうちに、自然と論文を読む力が身につきました。

心理臨床コース
臨床場面での実践的な
学びが中心のコースです
- 上野 りん さん
- 2021年入学/北海道大麻高等学校
心理臨床コースのゼミでは、公認心理師・臨床心理士の資格をもつ先生が卒業論文の作成に向けて指導をしてくれます。関心のある心理療法や精神障害について、本や研究論文を調べ、PowerPointにまとめて発表しています。心理カウンセリングの事例研究を読み、意見交換をすることもあります。箱庭療法や芸術療法などの模擬体験もできます。