AFTER GRADUATION
人間関係が全くない職場はありません。どのような職業に就いたとしても、心理学の知識は役に立ちます。カウンセリング技能やソーシャルスキルの学びは、職場で必要とされるコミュニケーション能力の向上につながります。また、統計法や研究法を学ぶことで、データ分析を始めとする研究リテラシーが養われ、顧客のニーズを調査するマーケティング調査などに役立ちます。
私は現在、ICT推進課に配属され、主にパソコンに関しての問合せ対応、事務作業を担当しています。問合せ対応に関しては、とても幅広い内容なので、苦戦することも多いですが、自分が対応できる・できないに関わらず、相手と向き合う姿勢を大切にしています。そのようにできないことにも向き合い、挑戦する力は、総合的な心理学の学びが活かされていると思います。
私は今の仕事にとてもやりがいを感じ、スキルアップを目指しながら勤めることができています。大学で心理学の学びがあったからこそ、学生時代に思い描いた社会人になれていると思います。
市立札幌北翔支援学校は、重度重複障がいのある児童生徒が通う肢体不自由特別支援学校です。現在は高校3年生の担任として、療法士や看護師など多くの業種の方々と連携しながら、様々な実態の子どもたちに指導や支援を行っています。
大学で学んだ幅広い心理学や、傾聴の姿勢が特に活かされていると感じます。子どもたち一人一人に最適な学びや支援を提供するため、常に子どもたちに寄り添い、その声に耳を傾けることを大切にしています。子どもたちが自分らしく心豊かに暮らしていけるよう、今後も学ぶ姿勢を忘れず精進していきたいです。
私が所属しているたんぽぽでは、発達に心配のある2歳〜5歳までの子どもを対象に小集団のグループ療育を行っています。遊びを通してからだやこころの発達を育み、自己評価や社会性などを高めていけるような支援をしています。また親子通所を基本とし子どもだけでなく、保護者の方のサポートも行っています。
私は大学で学んだ心理学の知識が、アセスメントで役立っています。子どもの特性や発達段階はそれぞれ異なるため、個々に合った支援を考えていく上で多様な観点を持つことの必要性を再認識しています。また、受容的な関わりを行うことや「できた」「うれしい」を一緒に共感していく姿勢も学んできたことを実践できていると感じます。
(2024年5月1日現在)
(2023年度卒業生)