ABOUT QUALIFICATIONS

資格について

北星学園大学 社会福祉学部 心理学科

公認心理師

国家資格

公認心理師は、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術をもって心理に関する支援を必要とする人々の援助にあたります。

公認心理師の活躍する場

受験資格取得の流れ

ルート1(大学院進学)

  1. 学部で指定の科目を修めて卒業
  2. 大学院で指定の科目を修めて
    修士課程を修了(2年間)
  3. 受験資格取得

公認心理師対応カリキュラムのある大学院への進学が必要です。

ルート2(実務経験)

  1. 学部で指定の科目を修めて卒業
  2. 一定期間(2年以上)の
    実務経験
  3. 受験資格取得

「一定期間(2年以上)の実務経験」は認定された施設で行う必要があります。

よくある質問

公認心理師ってどんな資格?
公認心理師は心理職唯一の国家資格です。保健医療、福祉、教育、産業労働、司法犯罪やその他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術をもって心理に関する支援を必要とする人々の援助にあたります。
公認心理師をとるまでに大学ですべきことは?
公認心理師の受験資格は、受験資格取得の流れのルート1(大学院進学)とルート2(実務経験)の2つの方法で得られます。
心理学科においては、必要な単位を一定以上の成績で修めるとともに、心理演習(3年次)、心理実習(4年次)による実践的な学びが必要です。
その後、心理学科を卒業して引き続き、本学大学院臨床心理学専攻で学びを深めていくルート1を推奨しています。
公認心理師をとるのは大変?
様々な領域で人々を援助するために必須の資格であり、取得まで6年以上かかることからも、大変ではないと言えばウソになります。大学1年生からコツコツと勉強することが大切です。そのために必要なのはモチベーションを維持することです。自分自身がなぜ公認心理師の資格をとりたいと思ったのか、公認心理師資格をとってどのようなことをしたいと考えているのか、入学前からよく調べて考えておくことが役立つでしょう。

INTERVIEW

公認心理師として活躍する先輩
熊木 菜野 さん
医療法人社団 林下病院 心理士
熊木 菜野 さん
2023年3月修了/北海道札幌平岸高等学校(現:市立札幌平岸高等学校)出身

2023年6月公認心理師試験合格

具体的な仕事内容を教えてください
現在林下病院にて、心理検査やカウンセリング、デイケア業務を行っています。心理検査やカウンセリングでは一人の患者さんと向き合い、デイケアでは様々な患者さんと生活を共にしています。一つ一つの業務内容や患者さんとの接し方は異なりますが、病院を訪れる皆さんの様々な問題に寄り添えるよう、一人ひとりに合わせた支援を行っています。
大学・大学院の学びが生かされていると感じることを教えてください。
大学や大学院では、人の心の仕組みを様々な視点から学びました。6年間で得た知識によって、自分の考え方や経験からだけではなく、広い視野を持って患者さんを支援することが出来ていると感じます。特に、学内や学外での実習では、実際に支援を必要とする人を前にすることで、自分が勉強してきた知識が役立つ場面と、そうでない場面を経験することが出来ました。困難に直面した際には、先生方にサポートしていただきました。心理的な支援の知識や技術はもちろん、実践での心構えや向き合い方を学ぶことが出来ました。人と向き合う仕事をするに当たって、大切なことを経験できる場所だったと感じています。

大学院

進 学

大学院社会福祉学研究科・臨床心理学専攻は、国家資格「公認心理師」の受験資格取得のためのカリキュラムに対応しており、科学者-実践家モデル(Scientist–Practitioner Model)に基づいて、高度な心の専門家の養成、リカレント(職業人継続)教育の推進、実習を柱とした実践能力の開発と促進、各種研究法をはじめとする幅広い科目配置による研究能力の育成を目的としています。
大学院における「心理実践実習Ⅰ~Ⅳ」などの実習授業では、本学の心理臨床センターにおける学内実習、医療施設や児童福祉施設など様々な臨床現場における学外実習を行います。さらに、経験豊富な教授陣による多様な心理学に関する講義や演習が開講されています。

心理学科/大学院
臨床心理学専攻
心理臨床センター長(兼任)
佐藤 祐基 先生

MESSAGE

大学院生の先輩

三宅 愛子 さん
社会福祉学研究科 臨床心理学専攻
三宅 愛子 さん
2024年大学院修了/北海道札幌藻岩高等学校(現:市立札幌藻岩高等学校)出身

中学時代、悩みを抱えていた友人の話を聞くことしかできず無力感を抱いていましたが、その友人に感謝されたことがきっかけで心の支援に興味を持つようになりました。支援を行うためには心理に関する専門的な知識を幅広く身に付けることが重要であると考え、大学院への進学を決意しました。
大学院での授業は少人数で行われるため、他の院生や教員と意見を交換する機会が多く、新たな考え方や視点を自分の中に取り入れることができます。また、大学院の講義では心理学に関する専門的な知識の修得に加え、心理面接のロールプレイを通して、支援の行い方などの実践的な技能を身に付けることができます。ロールプレイでは、院生同士で相談者役と支援者役となって心理面接を行い、様々な視点からカウンセリングについて学ぶことができます。支援経験が豊富な教員から厳しい指摘を受け、自信を無くすことも時にはありますが、自身の課題や不足している点を見つけ、改善につなげることができるため非常に有意義な時間であると感じています。
心の支援に関心があり、より学びを深めたい方は、進学を検討してみてはいかがでしょうか。