SPECIAL TALK

対 談

北星学園大学 社会福祉学部 心理学科

大学院生×学部生【4年生】

大学院生×学部生【4年生】

大学院臨床心理学専攻2年生
心理学科卒業生

藤田 琳香 さん

北星学園女子中学高等学校 出身

心理学科4年生

弘松 佳織 さん

大阪府立阿武野高等学校 出身

対談テーマ
講義や大学院での心理実習、大学生活について教えてください。
入学の動機
藤田 琳香(以下F):
中高一貫校から他大学の文学部に進学しましたが、そこで、本格的に心理学を学んでみたいと考え、他大学を退学し、心理学科に入学しました。
弘松 佳織(以下H):
私は大阪で生まれて育ちました。中学校での不登校の経験が高校で福祉を学ぶ機会に繋がり、中でも心理学に興味が沸いたんです。北海道への憧れもあり、ネット検索で見つけた北星学園大学心理学科に興味を持ち、大阪から札幌で開催されたキャンパス説明会に参加して入学を決めました。キャンパス説明会では、「心はどこにあるのか?」というテーマの牧田先生の模擬講義がとても興味深かったです。
講義を受けてみて
F:
統計学の講義に衝撃を受けました(笑)。
H:
私もです(笑)。
F:
“心理学あるある”ですよね。心理学は、一応、文科系とされていますが、数学が出てきてみんなびっくりします。
H:
あとで、統計学はデータの分析に必要なのだと分かり、理解できるようになるととても楽しくなりました。(F:私もです。)
心理実習について
F:
公認心理師資格の取得を目指して大学院へ進学しました。公認心理師資格取得希望学生は、4年生の夏休み期間に学外の実習に出かけます。私は、福祉分野の児童養護施設において実習を行いました。そこで、入所児童と関わりを持ちましたが、大学で学んだことと実際に関わりを持つこととは違っていて、距離感をつかむのが難しかったです。
H:
私は公認心理師資格取得希望ではありませんが、普段の授業の中で、対象者と関わりを持ちながら同時に観察を行うというのが心理師の専門性だと教わりました。
F:
心理実習を通して自分の課題を知ることができました。同時に、自分の長所に気づきがありました。
H:
藤田さんの長所はどんなところだと思いますか?
F:
2つあります。一つは子どもとの関わりを楽しみながらサポートできるところ。もう一つは考えすぎてしまうところ。これは考える力があるということでもあると思っています。
北星学園大学に入学してここが良かった!
H:
大学生活は人生の夏休みです(笑)。アルバイト、旅行、スキー、様々な資格の取得など、色々なことに挑戦しています。大阪では経験したことのなかったスキーを大学の授業ではじめてしました。心理学科以外の先生方とも交流があります。
F:
大学には、充実した設備を有する図書館があり、カフェがありますよね。のびのびと学ぶことができる環境が整っていると感じます。
友人づくり
F:
北星の学生は、居心地の良いというか、つき合いやすい人が多いように感じます。
H:
ウェルカムな感じの人が多いですよね。必修の英語のクラスでは、自己紹介文を英語で発表して友人ができました。
F:
大学は専門の心理学だけでなく、教養科目をはじめ様々な科目を履修できるのも魅力です。“面白そうだな”という興味関心のアンテナを立てて大学生活を楽しんでもらえればと思います。

大学院生×学部生【4年生】

大学院生×学部生【4年生】

心理学科 教授

牧田 浩一 先生

心理学科4年生

赤坂 昴 さん

北海道大麻高等学校 出身

対談テーマ
講義や教職課程、大学生活について教えてください。
入学の動機
牧田 浩一(以下M):
学生の皆さんは、様々な思いをもって心理学科へ入学してこられます。赤坂さんは、どのような経緯で心理学科に入学しましたか。
赤坂 昴(以下A):
私は単純に心理学が面白そうと思いました(笑)。あと、教職課程があったことが大きいです。小学生の頃から教師になるのが夢だったので。加えて、親や先輩から勧めもあり入学を決めました。
M:
入学した後、心理学科の学びはどのように感じましたか。
A:
実は、入学前、心理学にメンタリストのようなイメージを持っていました。けれど、実際は結構違っていました(笑)
M:
私自身が大学生のとき、心理学を学びはじめて、イメージとのギャップを覚えることもありましたのでお気持ちは良く分かります(笑)。心理学には様々な領域がありますので、学生の皆さんには統計学を用いた分析法について研究することも大切だと思って、学んでいってほしいです。しばらく頑張れば、その意味が分かるようになるかと思いますので。
課外活動での経験
A:
大学生になってはじめてアルバイトを経験しました。3年以上働いた飲食店では、リーダーを任されるまでになりました。お客さんとのコミュニケーションで学ぶことも多いですし、最近は海外からのお客さんも多く、片言の外国語を駆使して話す機会もあります。勇気を出して話しかけると、皆さん喜んでくれて、私もとても嬉しいです。
教員免許の取得を目指して
M:
赤坂さんは教職課程を履修していますね。とくに、印象に残っていることは何ですか?
A:
3年生のとき、特別支援学校へ3週間の教育実習を行ったことです。事前に、教職課程を履修する学生同士でも、模擬授業をして実習に臨みました。実習では、はじめの週に、指導教員などの授業を観察しました。最終週には、研究授業といって実際に生徒へ授業を行うのですが、その授業計画の策定を2週目から行いました。私が授業をした生徒たちは、自閉スペクトラム症などの発達障害を有していたので、私がまずお手本を示して生徒とコミュニケーションを図り、ステップバイステップで授業を進めていきました。
M:
実際に実習を行なってみて、どうでしたか。
A:
教育実習では教えることの苦労と喜びを経験しました。教育実習を通して、これまで教えてくれた教師の方々への感謝の念が湧いてきました。引き続き、高校で教育実習を行う予定です。
北星学園大学に入学してここが良かった!
M:
心理学科に入学して良かったと思うことは、どのようなことですか?
A:
特別支援学校の教師になるという目標を見つけたことだと思います。漠然と教師になりたいと思っていましたが、教育実習を通して明確になった気がします。教職課程の先生方はもとより教育実習では牧田先生に指導してもらい嬉しかったです。
M:
そう言ってもらえると嬉しいです。赤坂さんは、どのような教師になりたいですか?
A:
生徒一人一人に寄り添い、学びの苦労を共にしながら障害があってもできることを増やしていく、そのような教師を目指したいと思います。