経済法学科では、2年次から4年次までは、専任教員による専門の演習(ゼミ)が開講されています。どのゼミも、教員が担当科目の枠内にとどまらない個性的な授業を展開しています。学生は1 年単位で興味のあるゼミに応募することができ、また、1 年ごとにゼミを変えることもできます。ゼミを開講する教員と、ゼミの内容を紹介しましょう。

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    足立 清人 教授 経済法学科長

    研究分野は、民事法全般、法史学、SDGsと法学など…拡散しています。研究・教育ともに情熱をもって取り組んでいます。

    主な担当科目
    民法Ⅱ〔債権各論〕
    民法Ⅳ〔債権総論〕
    民法Ⅴ〔担保物権〕
    金融取引法

    足立の問題関心や研究対象に応じて、社会で生起する多様な法・制度上の問題に実践的に斬り込むゼミ活動を展開しています。例えば、法教育、地域創生や児童虐待の問題などへの取り組みです。さらに、社会人とコラボレーションした企画、他大学との討論会や道内・道外への実地調査なども行う極めてアクティブなゼミです。

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    増田 辰良 教授

    起業(スタートアップ)を成功させる要因を研究しています。経済小説・漫才・落語、コント、SF も執筆しています。

    主な担当科目
    法と経済
    経済政策論
    産業組織論

    なぜ、ダイエットに失敗するのか。なぜ、貯金ができないのか。人間は合理的(損をしない意思決定)に行動しようとしていますが、できません。このゼミナールでは、人間が合理的に行動できない理由を経済学、社会学や心理学を用いて考えます。

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    板谷 淳一 教授

    財政学や公共経済学、これらの分野におけるゲーム理論の応用の研究をしています。

    主な担当科目
    財政学
    マクロ経済学
    日本経済論

    ミクロ経済学を勉強します。4年次では、マクロ経済学を勉強します。公務員試験問題を解く演習をゼミの時間中に行う予定です。

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    萩原 浩太 教授

    独占禁止法などの経済法を研究。

    弁護士や公正取引委員会職員を経て7年前に本学へ。実務経験に基づく研究・教育を探求。

    主な担当科目
    経済法
    消費者情報法
    知的財産法
    科学技術と法

    法律は使ってナンボの実用品。萩原ゼミでは法律を使えるようになることを目指します。2 年次では民法を題材として、自力で条文を読み、その趣旨を考えて事案に適用して解決を導く練習をします。3 年次以降は、その基礎の上に、消費者法制や競争政策上の課題の研究を通して、様々な場面での法律の使い方を学びます。

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    篠田 優 教授

    人々が生活する際に必要な福祉を得るための諸権利(=「社会的・経済的権利」)と社会体制の関係を考えています。

    主な担当科目
    民法Ⅰ〔民法総則・物権〕
    民法Ⅲ〔不法行為〕
    民法Ⅵ〔家族法〕
    民法再入門

    今年のゼミでは、判例の見つけ方、判例評釈の見つけ方を学習したうえで、民法の教科書に出てくる判例の読み方を基礎から学びます。

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    秋森 弘 教授

    金融政策、証券投資を研究。大手証券会社、シンクタンクを経て本学へ。かつては機関投資家、政府が顧客でした。

    主な担当科目
    証券論Ⅰ
    証券論Ⅱ
    金融論
    国際金融論

    2 年次のゼミでは金融政策、証券論の講義内容を復習します。3 年次以降のゼミでは金融関連のデータ分析やプログラミングを学びながら他大学とインゼミ(他大学ゼミとの交流会)などを行います。

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    岩本 一郎 教授 本学副学長

    基本的人権が研究テーマ。すべての違いを超えて、すべての人に人権がある《不思議》を日々考える。

    北星に来てもうすぐ四半世紀。

    主な担当科目
    憲法Ⅰ〔人権〕
    憲法Ⅱ〔統治機構〕
    法哲学
    国際人憲法

    2年生の演習では、人権に関する最高裁判決を丁寧に読んでいきます。北海道を舞台にした憲法裁判が多いことに驚くでしょう。3年生の演習では、人権の基礎にある正義について深く考えます。いつも議論が白熱します。4年のゼミでは、そもそも正しさとは何かを問い直します。答えの見えない問題に皆で挑んでいきます。

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    長屋 幸世 教授

    主に、民事訴訟における証拠の分野について研究しています。法律学教育にも関心を持っています。

    主な担当科目
    民事訴訟法
    民事執行法
    倒産処理法
    手続法基礎論

    3 年ゼミでは、民事訴訟法上の重要論点や民訴上の問題点を含む最新判例を素材に報告・議論を行うとともに、他大学との合同ゼミや法律討論会等に参加しています。4 年ゼミでは、これまでの法律学修の集大成として、実体法と手続法双方の知識を用いるロールプレイを行ない、これまでに得た知識を具体的事例でどう活用できるかを実践的に学びます。

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    伊東 尚美 准教授

    商法、会社法を研究しています。

    特に、会社法における取締役の責任について関心を持っています。

    主な担当科目
    商法Ⅰ〔商法総則・商行為法〕
    商法Ⅱ〔会社法〕

    例年、2年生、3年生、4年生のいずれの演習においても、民法・商法の重要な論点に関する最高裁判例を読むことにしており、メンバー全員で分担して、判例について報告し、質疑応答を通して、その論点についての理解を深めます。なお、判例の検討ではなく、日本とアメリカの企業形態についての比較を行うこともあります。

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    南 ホチョル 准教授

    日本や世界の企業を対象にコーポレート・ファイナンス(企業金融)の分野における実証研究を行っています。

    主な担当科目
    企業金融論
    計量ファイナンス
    日本の金融と経済

    2 年次のゼミでは、経済の話題を中心に英語で書かれた新聞(例えば、Nikkei Asia)を講読します。経済でよく使われる英語を身に着け、情報収集の視野を広げます。また学園祭で模擬店を出店して企業のお金の流れを体験します。3 年次以降のゼミではプログラミングを学び、仕事の自動化や経済分析のやり方を学習します。

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    竹田 恒規 専任講師

    地方自治法や行政法の研究を守備範囲に。最近は、大規模災害からの復興を、自治体が住民と、どう成し遂げるのかも関心事。

    主な担当科目
    法学入門
    行政法Ⅰ〔行政法総論〕
    行政法Ⅱ〔行政救済法〕
    地方自治法

    2年次は憲法判例をメインに、3年次は行政判例をメインに、講義で養った専門知識をもとに判例を分析し、《判例の意味すること/意味しないこと》を明らかにする練習をします。4年次は、《社会と繋がる行政法》がテーマです。私たちの日々の暮らしが、行政活動とどう繋がっているのか、その繋がりを法がどうコントロールしているかを考えます。

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    虞 朝聞 専任講師

    ミクロ経済学が専門です。近年は、個人の意見をいかに社会全体の意見として集計すべきか、という古典的な問題を研究しています。

    主な担当科目
    ミクロ経済学Ⅰ
    ミクロ経済学Ⅱ
    経済数学基礎
    経済数学

    2、3年次には、ミクロ・マクロ経済学の教科書の輪読を通じて、経済学的思考の土台を築きます。加えて、これらの科目が公務員試験などの資格試験で必要となることを踏まえ、問題演習にも重点を置いて学習します。4年次には、2、3年次に築いた経済学的思考の土台をもとに、行動経済学の教科書の輪読に挑戦します。