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2025.07.28

高校生がゼミ訪問!「留学経験」を素材に探究の時間

高校生がゼミ訪問!「留学経験」を素材に探究の時間

7月17日、千歳高校から18名の皆さんが北星学園大学を訪れ、ゼミ訪問を行いました。今回のプログラムを企画したのは、英語副専攻の西原教授(2026年4月からグローバル・イノベーション学科所属)のゼミ生。マレーシア企業と連携した実践型プロジェクトで全国大会「社会人基礎力グランプリ」準大賞を受賞したほか、世界的な教育ネットワークCDIOのアジア大会にも学生が登壇するなど、毎年国際的な学びに挑戦し続けているゼミです。この日のテーマは「海外で学ぶと、どう変わるのか?」。シドニー大学での学びなど、国際経験をしてきた大学生たちの話を聞きながら、高校生たち自身も考え、語り合いました。

はじめに行われたのは、英語と日本語を交えたアイスブレーク。緊張もすぐにほぐれ、教室はとても賑やかな雰囲気に。ゼミ紹介の後に小グループにわかれ、大学生たちが海外で取り組んだプロジェクトや自己の変容についてプレゼンしました。この活動の背景には、教育学者デイヴィッド・コルブの「経験学習理論(Experiential Learning Theory)」があります。これは、経験をふり返り(省察)、そこから意味を見出し(概念化)、次の行動へとつなぐという、学びのプロセスを説明する理論です。ゼミではこの理論を国際経験の自己分析の道具として活用しています。

高校生たちは話を真剣に聞き、その後に「今の経験は、自分の未来にどうつながるのか」といったテーマで、コルブの理論をもとに大学生と語り合いました。最後の全体発表では、高校生から「今日の挑戦が、また次の挑戦につながる。もっと世界を見てみたい」などの堂々とした発表があり、大学生たちが「むしろこちらが学ばせてもらった」と感心する場面もありました。

お昼休みには、DGiの学科長予定であるトムソン先生も合流。スケートボードによる世界横断の旅でギネス記録保持者となった自身の体験を語り、高校生の「挑戦すること」への好奇心にさらに火をつけていました。午後はキャンパスツアーや自由な対話の時間。高校生と大学生が一緒に歩きながら、留学のこと、大学生活のこと、将来の夢など、たくさんの話が交わされました。

参加した高校生からは、「夢の見つけ方や、進路の考え方が広がった」「自分の限界を自分で決めないことが大切だと思った」といった声が寄せられました。世界とつながる学びを、仲間とともに創っていく。そんな未来の仲間に、また会える日を私たち一同、皆で楽しみにしています!


※ 本ゼミで体験いただいたシドニー大学との連携による学びは、英語副専攻としての実施は今年度で終了し、2026年度からはDGiの科目「Study Abroad」の選択肢の一つとして継承され、「国際共修プロジェクトⅠ・Ⅱ」へと発展的に展開されます。