ポートランドでホームレスの若者と向き合う
社会福祉学部 福祉計画学科(現 社会福祉学科) 4年
木村優芽
- 国
-
アメリカ
- 期間
- 1年間
- 形態
- 派遣留学
渡航:2023年
福祉の観点からアメリカを見る
私は社会福祉を専攻しているため、ポートランドに留学する前から、アメリカが抱える社会問題の現状に触れたいと思っていました。大学が提供するボランティア活動もありましたが、私は準備されたプログラムではなくもっとリアルな現場を自分の目で見てみたいと思い、自ら探すことにしました。ポートランドにはたくさんのボランティア団体があり、私はその中でも特に歴史のある非営利団体Outside Inを見つけました。

Outside Inはホームレスの若者や低所得者層に対して住居支援、職業訓練、医療サービス、食事提供など包括的なサポートを行っています。 私はまず履歴書を出し、オンラインで面接試験を受けました。なかでも印象に残っている質問は「仲良くなったホームレスのかたに『あなたの家でご飯を食べさせて』と言われたら、どう対応しますか」というものでした。面接は無事合格し、冬休み明けから毎週日曜日、若者に向けた食事提供のボランティアに参加しています。

心が暖まった瞬間
一緒に働いているシェフは、ディズニーランドのレストランで働いたことがあるほどの腕前を持っています。彼が言った言葉が印象的でした。「ここが今まで働いてきた中で一番のキッチンであり、職場だ。心からおいしく食べてくれる彼らの身体だけでなく、心にも栄養を与えることができるから。」この言葉を聞いて、私もこの活動の意義を深く感じました。

同世代のホームレスの若者たちと
彼らの多くは私と年齢がほとんど変わりません。家庭の貧困、暴力、性的マイノリティ、失業、家庭内虐待など、若者が路上生活を送る原因は多岐にわたり、私が日本にいた時には想像できなかったものが多くあります。
このボランティアの学びの続きは、また続きのコラムで書こうと思います。それではまた!
利用した留学プログラム
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