観光大国イギリスで学ぶツーリズムと新たな発見

#ツーリズム

#ビジネス

文学部 英文学科 3年

笠原泰地 


笠原泰地さん留学体験レポート

イギリス イギリス
期間
1年間
形態
派遣留学

渡航:2024年

イギリスと観光産業

イギリスは金融や教育といったセクターに加えて世界屈指の観光市場を有しています。長い歴史を感じさせる建築やパブ文化の他にもフットボールの聖地として知られており、地元民のみならず様々な国からの観光客が試合を見に訪れます。留学生を含むUCLanの学生たちもこぞって時間を見つけては近くのリヴァプールに行って、観戦を楽しんでいるようです。観光地としての人気はロンドンだけにとどまりません。

International Tourism(国際観光学)で得る実践的な知識

今回のレポートで紹介する”International Tourism”は、私自身が観光業の盛んな函館市出身で、両親も観光に携わっているということもあり興味が湧き、履修することに決めました。ツーリズムの基礎的な知識や理論を先生の講義と論文読解を通して学びます。

人間の休暇期間の行動パターンや観光地の特徴などに関する実際の論文を読むので少し難しいと感じましたが、科目自体は観光学への導入で、全体的な難易度は初めて学ぶ学生たちの理解力と均衡がとれているので、効率的な学習ができました。また、グループワークでは日本・フランス・中国・韓国など様々な国からの学生が協力してプレゼンを行います。積極的なグループへの貢献が求められます。多国籍なグループの中でアイデアを出し合い、それぞれの強みや経験を生かして役割分担をし、発表まで持っていくには様々な場面で協力しあうことが大切です。

私自身はどうすれば全員と円滑なコミュニケーションをとれるのか、全員がノンネイティブの環境の中でどのような英語を話すのが適切なのかなどを考慮しながら協力し、本番ではチームとして高い成績を得ることができました。

授業内容をよく理解できると、観光産業に関して自分では考えることがないようなアイデアに出くわします。

例えば、私たちは旅行者を「観光客」という単語で一括りにしがちですが、学術的なレベルでは、リスクをとって未知なる場所を探索することを好む探検家タイプ(ワンダーラスト)、探検よりも過ごしやすい天候のリゾート地でゆっくりと時間を過ごし、心身を休ませることを好むリラックスタイプ(サンラスト)など、旅行者の目的や性格、行動タイプに基づいて彼らをいくつかのタイプに分類します。

こうした分類に基づいて観光地で働く人々は彼らのビジネスにおけるメインターゲットを決めて、より観光客の期待に合った、より戦略的なサービスを提供することができます。こうした分類の定義を学ぶと、世の中の様々なサービスがどんな人に向けられているのか、どんな戦略がその裏にあるのかが見えてきます。

他にも人気の観光地がただの「場所」からどう進化していったのか?観光産業が地域に与える悪影響とは何か?歴史的・伝統的な音楽やダンスを観光客にむけてパフォーマンスすることは本来の意味を失っているか?など、私たちが観光客として知っておくべきトピックが授業内で扱われ、観光に対する新しい気づきがたくさんあります。そうした新たな視点を持ってみると、自分が観光客になった時、観光地の観え方が大きく変わってきます。

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イギリス イギリス
所在地
英国プレストン
創設年
1828年
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