研究

ソーシャルワークは考える(中村和彦)

ソーシャルワークの理論やメンタルヘルス・ソーシャルワークを担当している中村と申します。
 社会福祉分野での専門的な支援活動を「ソーシャルワーク」と言います。大正時代に、その基本的考え方が入ってきましたが、本格的に導入されたのは、第二次世界大戦後のことです。社会福祉士や精神保健福祉士という国家資格がありますが、これらはソーシャルワーカーの国家資格と言えます。
 ソーシャルワーク実践を支える基本的な考え方には、さまざまなものがありますが、人間や物事を、常に「多面的」かつ「統合的」にとらえることに、そのユニークな特徴を見出すことができます。
たとえば「人間」を、単純な一側面から捉えることは決してせず、「bio-psycho-communal-social」それぞれの視点から多面的に、かつ統合的に捉えます。生物的な内容から、精神・心理的な視点から、コミュニティ・共同社会の一員として、そして社会(社会環境)との関係から、ひとりの人間やその行動を理解しようと努めます。結果、ソーシャルワークは、多様な人びと、多様な問題や課題に対応することができるのです。
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