コラム

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福祉の研究者の仕事について(学会発表編)
専任講師 畑 亮輔

2015.12.14

 こんにちは、福祉臨床学科の畑です。今年度から学科ホームページ上で定時更新を実施することとなりましたが、あれやこれやしているうちに年末になってしまいました。ここでは、北星学園大学社会福祉学部福祉臨床学科に関する様々な取り組みや、学生及び教員の活動などについて幅広い情報発信を行っていきます。開始が遅くなってしまいましたが、今後は月1回のペースで更新をしていきますので(随時更新も予定しています!)、是非確認するようにしてください。  さて、今回の報告では、社会福祉学部の大学教員の生活について少しだけ説明しようと思います。社会福祉学部の大学教員として活動をしていると、「え!大学だと福祉も研究対象になるの!?」というようなご意見をいただくことがあります。そうですよね、福祉が研究対象という事はとてもイメージしにくいと思います。大学のなかでも、学生からは「先生!」と呼ばれていますが(当たり前ですが・・・)、自分としては「私は"先生"というより"研究者"です」みたいなことを考えたりしています(深い意味はありません)。
 それでは、「福祉の研究って、何をするんですか?」という疑問に答えたいと思います。私の場合、研究者として一番多い活動は、調査を行い、その分析結果を学会で発表するというものです。秋は学会のシーズンで、今年も九州やタイなどに学会発表に行ってきました。タイで行われたのはアジア・オセアニア国際老年学会議というものです。私の専門は高齢者福祉なので、福祉に限らず"高齢者"に関する様々な学会に参加しています。発表した研究は、「要介護高齢者の要介護度とサービス利用状況との関連」という少し難しそうなタイトルですが、簡単にいえば、"高齢者は心身の状況に応じて主にどのような介護医療サービスを利用する傾向があるんだろう?"、ということを検討したものです。国際学会なので英語での議論となりますが、なんとか無事に発表してきました。
 最新の研究をすることで、学生にも新しい知識を教えることができると考え、授業の合間などの時間を見つけながら研究活動をしています。大学では様々な授業がありますが、教員との個別の議論のなかにこそ、本当の学びが詰まっていると思います。大学で見かけたら気軽に話しかけてみてください!

学会発表の様子です。

会場です。10月でもタイは30度を超えて真夏のようでした。

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