コラム

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COLUMN

2015年度修了式・卒業式を迎えて
教授 田中耕 一郎

2016.03.16

 この時期にしてはめずしく穏やかで暖かな陽気となった本日3月15日、2015年度修了式・卒業式が挙行されました。今年度の卒業生は大学院・大学学部・短期大学部を合わせて1,093名です(福祉臨床学科は95名)。会場となったニトリ文化ホール(札幌市中央区北1条西12丁目)には、華やかな式服に身を包んだ卒業生たちが集いました。  北星学園大学の卒業式の特徴の一つは、写真のように、全学科の教員たちがステージ上に着席し、卒業生たちを祝福することです。私たち教員は壇上から晴れやかな表情の卒業生たちと向き合いながら、社会へ旅立つ彼ら/彼女らにエールをおくります。
 午後1時、門出を祝うセレモニーにふさわしい荘厳なオルガンの前奏によって式は開会し、チャプレンの祈祷、学位記授与、学長・理事長の祝辞、同窓会長からのご祝辞、修了生・卒業生代表のことば、本学吹奏楽部とチャペル・クワイア(聖歌隊)の学歌演奏と式は進み、最後にチャプレンの祝祷によって閉会しました。
 式の進行の中で、おそらく多くの卒業生たちは瞬く間に過ぎ去った自らの学生生活に思いを馳せていたことと思います。一人ひとりの卒業生が学生生活に見出す意義はそれぞれに異なるものでしょう。例えば、専門的な知識・技術を習得できたこと、人間として成長できたこと、資格を取得できたこと、教養を深めることができたこと、学歴を得ることができたこと、留学を経験できたこと、ボランティアなど社会や人に役立つ活動を経験できたこと、かけがえのない親友や恋人を見つけることができたこと、サークル活動に打ち込めたこと、考える時間をたっぷりと持つことができたこと、等など。
 社会人として巣立つ卒業生たちは、今後しばらくは前を見続ける生活になると思います。そして、その生活に少し慣れた頃、或いは、さらなる成長のためにあらためて自分の来し方を振り返る必要をおぼえた頃、彼ら/彼女らは再び自らの学生生活を想起し、そこに新たな意味を見出すことになるのかもしれません。

 ともあれ、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの門出を心より祝福します。

2015年度卒業式の様子

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