こんにちは。国際学部グローバル・イノベーション学科(DGi)1年の渋谷萌々です。
私は夏休みの期間を利用して、インドネシアのマラナタクリスチャン大学へのスタディツアーに参加しました。私にとって、このスタディツアーは初めての海外渡航でした。異なる文化に触れ、国際協力について実際に学びたい。そんな期待を胸に出発しました。しかし、意外にも帰国した私を待っていたのは、明確な答えではなく、渡航前よりも増えた、たくさんの問いでした。
人と出会い、自分の当たり前を見つめ直す

現地で特に印象に残っているのは、マラナタクリスチャン大学の学生たちとの交流です。彼らが日本語で話しかけてくれたとき、私はとてもうれしく、安心しました。相手の言葉で歩み寄ってくれることが、こんなにも心強いのだと実感しました。そして今度は自分が、インドネシア語を学んで現地の人々に歩み寄りたいと思いました。
農業高校を訪問した際には、生徒たちの生き生きとした姿に驚きました。異なる環境で暮らしている彼らが、明るくエネルギーにあふれていたことが心に残っています。
渡航前の私は、道路や施設などのインフラが整えば、人々の暮らしはより豊かになり、幸せにつながると考えていました。しかし、現地で人々と出会う中で、幸せは物質的な豊かさだけでは測れないのだと知りました。何を幸せと感じるかは、一人ひとり違います。外から見て良いと思えるものが、その人にとって望ましいとは限らない。だからこそ、相手の暮らしや価値観を知り、その人自身の声に耳を傾けることが大切なのだと気づきました。
何も感じない自分への衝撃

今回のツアーで、今でも心に残っているのは、障害のある人々が路上で物を売っている姿を目にしたときのことです。
私はその光景を前に、ただ固まってしまいました。誰かの役に立ちたい、社会のために何かをしたい。そう考えていたはずなのに、目の前の状況に対して、何の感情も湧かない自分に衝撃を受けました。自分は本当に誰かのために何かをしたいと思っているのだろうか。そう自分自身に問いかけずにはいられませんでした。
この経験を通して、社会課題に向き合うことの難しさを感じました。誰かのために何かをしたいと思うだけでは、問題は解決できない。なぜその問題が起きているのか、どのような社会の仕組みが関係しているのか、当事者は何を必要としているのか。そうしたことを知らずに、自分なりの正解を決めることはできないのだと思いました。
また、互いに助け合うチレンドゥの人々の文化を美しいと感じる一方で、人を信頼することが難しい自分との違いにも気づきました。人は自分のために生きるべきなのか、それとも誰かのために生きるべきなのか。そんな問いが、私の中に残りました。
答えは存在しない

さまざまな人々や価値観に触れ、自分の当たり前を見つめ直すうちに、帰国後、私は自分の将来が以前よりも不明瞭になり、何が本当に大切なのか、どのように生きていきたいのか分からなくなりました。
けれど、これからの自分に期待していることもあります。それは、自分が心から好きだと思えることを見つけ、とことん突き詰めていくことです。今はまだ、何に夢中になれるのかはっきりとは分かりません。だからこそ、さまざまなことに触れ、自分の心が動く瞬間を大切にしたいです。
これからは、国際協力や地域開発についてさらに学び、様々な国の言語習得にも挑戦したいです。そして、誰かのために何かをしようとするときこそ、すぐに答えを探すのではなく、まず相手を理解する姿勢を大切にしたいと思います。
インドネシアでの経験は、私に明確な将来像を与えてくれたわけではありません。これから何を学び、何を大切にして生きていきたいのかを考えるきっかけをくれました。
答えを探す旅から、問い続ける旅へ。
答えを探す必要はない。自分自身を知り、分からないことから目を背けずに考え続ける。その先にどんな未来が待っているのかは分かりません。でも、それでいいのです。私は今この瞬間を大切にしたいです。
今回のスタディツアーを支えてくださったすべての人に、心から感謝しています。
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