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【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第8回:「Улаанбаатарで持続可能な開発について考えてみた。」(後藤靖宏/教授 専門:認知心理学/音楽心理学)】

2021/07/14

 その時僕は、遅めの夏休みをМонголで過ごし、国中を旅行してさぁそろそろ現実世界に帰ろうと首都に戻ったところでした。今でこそ便利な生活を享受している彼の地の人ですが、ちょっと市街地を離れると、未だ自給自足の生活をしている人たちがいます。羊を殺して食料を調達し、水は遙か遠方まで汲みに出かけ、電気はソーラー発電です。


 僕たちの感覚からすると「不便だなぁ」と思わざるを得ません。ですがその一方では、家までも自分で組み立て解体するような彼らの逞しさに圧倒されてしまいました。日本人は、便利さと引き替えに、基本的生命力とでもいうべき力を失ってしまったのかもしれないなぁと、ふと考えました。


 2018年9月上旬、衝撃的な映像を見ながら、そんなことを遠い異国で考えていました。心コミは本年度をSDGsの年としました。一見何のつながりもない心理学の立場から、どのような貢献ができるのかを学生とともに考えていきたいと思っています。



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