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【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第15回:「9月11日に第3回のオープンキャンパスがありました。」(大島寿美子/教授 専門:コミュニケーション学(科学、医学、ケア、ジャーナリズム)/グループアプローチ)】

2021/09/15

 9月11日に第3回のオープンキャンパスがありました。


 予想以上に多くの高校生と保護者の方の参加をいただき、嬉しい驚きの中、学科長として学科の説明をしました。学科の説明は今年3回目で、毎回学科の特徴、科目の紹介、卒業までの道筋、学科独自の取り組み、進路とほぼ同じ話をするのですが、今回話していて改めて卒業生が多方面で活躍してくれていることを嬉しく思いました。

詳しくは学科パンフレットをご覧いただきたいのですが、学校教員、公務員、マスコミ、民間企業と幅広い業界に羽ばたいてくれています。


 学科のデジタルパンフレットはこちら


 大学の教員の悪い癖で話し始めると止まらなくなり、10分の予定が20分近くになり、模擬講義の時間に食い込んでしまいました。終了が少し遅くなってしまったので、他の教室での催しやキャンパスツアーの時間開始に間に合わなかった方がいらしたら申し訳なかったです。それでも後藤先生のとても楽しい心理学の講義、片岡先生のわかりやすい総合型選抜の説明のお陰で、学科での学びの意義や楽しさ、入試に必要な情報について十分に伝えることができました。終わったあとは、多くの高校生や保護者の方が個別に質問をしにきてくれ、3人でそれぞれ対応しましたが、進路や将来なりたい職業、大学での生活について真剣に考えている高校生の熱い気持ちが伝わってきました。終了後には「親身になってくれた」「入学したいです」「受験頑張ります」とのメールも届きました。


 専門学校か大学か、どの大学、どの学科に行こうかとまだ進路に迷っている人もいると思います。ぜひ一生懸命考え、迷い、自分が納得できる選択をして欲しいと思いますが、検討する一つの材料としてオープンキャンパスでは時間がなくてできなかった大学で学ぶ意味について少し補足しておきますね。ちょっと長いですがおつきあいください。


 ジョン・スチュアート・ミルという19世紀に活躍したイギリスの有名な学者がいます。「自由」とは何かについて徹底的に考えた学者です。彼がイギリスの大学の学長に就任したとき、大学教育とは何かについて講演しました。その内容が素晴らしかったので、『大学教育について』とうい題名の書籍になり、今も読み継がれています。


 J.S.ミル著、竹内一誠訳『大学教育について』岩波書店、2011年



 要約すると、彼はこう言っています。

大学は「教養」の習得が目的である。

大学は職業教育の場ではない。

専門的知識を学ぶ場だと多くの人は考えているが、それも本来の大学教育ではない。

大学教育の真の目的は、教養人となること。

知識と知識の関係を理解し、知識の地図をつくること。

文学、科学、政治、宗教、芸術まで幅広い学問分野を学ぶこと。

幅広い学問分野を学ぶことによって、考えること自体を学び、考えたことを表現することを学ぶのだと。

そうするとどんな利益があるのか。


 ミルの答えはこうです。


「人生に対してますます深く、ますますいろいろな興味を感ずるようになる」


 そしてそれは次のような価値があると言います。


「人生を十倍も価値あるものにし、しかも生涯を終えるまで持ち続けることのできる価値」


 私たちは心理・応用コミュニケーション学科がミルのいう教養人となるためにぴったりの学科だと考えています。学科では人間科学と地域・国際の2つの領域を学ぶことができます。地域を知り、世界を知り、人間を知ることができます。ミルの言うように、「人生をますます深く、いろいろなことに興味を感じる」ようにカリキュラムを作っています。


 もちろん「人生をますます深く、いろいろなことに興味を感じる」ようになれる学科や大学は他にもたくさんあるでしょう。どうぞ自分が成長しつづけられ、深く生きることができそうなところを見つけてください。1年生や2年生の方はネットで情報を探すだけでなく、大学に足を運び、直接雰囲気を感じてみてくださいね。雰囲気というのは実はとても大切です。それはあなたが身体全体を通して得た感覚だからです。


新しい学科パンフの表紙写真は大島ゼミの学生たちの協力で楽しく撮影しました。


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