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【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第16回:「今年の夏休み:フィールド実習(産業系)」(石川悟/教授 専門:学習心理学)】

2021/09/29

心コミ学科も後期が始まりました.大変な状況が続いていく中,4年生は卒業へ向けて卒業研に取り組んでいます.1~3年生も,皆さんそれぞれの年度の修了に向け,大切な授業・取り組みが始まりました.


でも今日はそんな「これから」の話ではなくちょっと前,今年の「夏休みの出来事」をお伝えします.


 心コミ学科の2年生は,みんな「フィールド実習」という授業に参加します.学校の中では知ることのできない社会の一端を担っている「現場」へ出かけ,そこでしか手に入らない「経験」を積み,自身と社会との関わり方を考え始めるきっかけとなる授業です.コロナ禍は,この社会の在り方や時間の過ごし方,生活の姿について,私たちを大きく揺るがしています.そのような渦中にある私たち「自身」,そして社会の「現場」がこれからどのような「在り方」を目指そうとするのか考える,大切な役割も果たします.


 「産業系」では札幌から少し離れた,余市町,当別町,長沼町といったエリアに出かけ,「食」をキーワードに実習に取り組みました.私たちは何も食べずには生きていけません.毎日何かを食べています.でも,食べ物となる「作物」が育っていく様子,そして私たちの手に届くまで,を私たちが意識することはなかなかありません.そんな「生産の現場」に出かけ私たちの「食」が生まれる過程のほんの一部を経験として積んで来ました.

雨に打たれながら収穫をしたり,カボチャの実をツルから切り落としたり,ニワトリに追いかけられたり,「現場」に行ったからこそ知ることができたことがたくさんありました.

貴重な経験を積んだ学生の「これから」を,皆さまぜひお楽しみに!


 最後に,日々変わっていく札幌市内,北海道内の状況に一喜一憂しながらも,体調管理を徹底した学生,快く受け入れてくださった実習先の皆さんのおかげで,今年も無事に実習ができたことに,感謝いたします.