NEWS & TOPICS
【心コミ・リレーエッセイ 2021年度 第30回:「Superdry極度乾燥(しなさい)から考える公的自己意識」(小幡直弘/助手)】
2022/01/26
冬場に乾燥すると思い出すのが、Superdry極度乾燥(しなさい)です。
変な日本語だと思うかもしれませんが、これはイギリスの高級アパレルブランドなのです。
創業者のジュリアン・ダンカートンは日本に滞在したときに目にした日本語の文字に注目し、服のデザインすることを思いついたそうです。これが海外のスターやスポーツ選手が着用したことで人気になり、今や40カ国以上に支店があります。
残念ながら日本には支店がありません。やはり奇妙な日本語はインパクトはあっても恥ずかしいからでしょうか。ちなみに創業者があえて変な日本語にしているのは、日本にいたときに日本人の来ている服に書かれていた英語が文法を無視したメチャクチャな表現だったことに影響を受けたからだそう。
自分が他人からどのように見られているかについての意識を公的自己意識と言いますが、とりあえず自分の着ている服に書かれている言葉の意味ぐらいは知っておきたいものです。
Superdry 極度乾燥(しなさい)のミラノ支店。ファッションの最先端にも支店がありました。