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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第4回:「五月病」(田辺 毅彦/教授 専門:感情心理学)】

2022/05/12

 昔から「五月病」という言葉があります。ちょうど、4月に新入学した学生さんなどが、GW後頃の時期に、新しい環境への適応に対する緊張感が解けて、心身の調子を崩すことをさします。北星の学生さんたちも例外ではありません。現在、本学では、心身の不調の相談をする場所として「学生相談室」、学習内容の相談をする場所として「ラーニングコモンズ」、学習に関わる視聴覚・発達障害などの相談場所として「アクセシビリティ支援室」があります。学生が気軽に相談するのはまだむずかしいとは思いますが、「困った時に誰かに助けを求めることは恥ずかしくない。」という文化がもっと広まらないかと思わずにはいられません。学生に限らず、一般の大人たちも同様の状況だと思いますが、「困り事は、すべて自己責任」という考え方がまだまだ強いのだろうと推測されます。それでも現在、日本の中で、自殺・虐待予防や外国人・LGBTなどのマイノリティ支援活動が活発化しており、子どものための「こども食堂」なども増えてきています。このような文化が大学の中にも浸透していくことを願っています。



学生相談室では、生活上の悩みなど気軽に相談できます。



センター棟2Fのラーニング・コモンズは学習、研究上の相談やサポートをしてくれます。


アクセシビリティ支援室では、障がいや疾病を抱える学生のサポートを行っています。