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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第5回:「インタビューを通じた学び」(大島寿美子/教授 専門:コミュニケーション学(科学、医学、ケア、ジャーナリズム)/グループアプローチ)】

2022/05/18

 「インタビュー・ルポルタージュ技法」という授業では、学生たちが2つのグループに分かれ、インタビューとルポルタージュの技術を学んでいます。私の担当するグループでは先日、人物ルポの作成に向け学生同士で深いインタビューを行いました。


 インタビューのテーマは「コロナ禍という危機の経験」です。学生たちは2人1組で一度インタビューをしており、聞き書き形式で内容をすでにまとめています。今回はそれを踏まえ、コロナ禍での努力や達成について焦点化したインタビューを行い、聞き取った内容を新聞の「ひと欄」のような形式の人物ルポとしてまとめます。


 課題の説明が終わると何人かの学生から「えー、何も思い浮かばない」「頑張ったことなんてない」という声が上がりました。「じゃあ、試しに私がインタビューしてみるね」と言って話を聞いてみると、大学のこと、アルバイトのこと、打ち込んでいる活動のことなど、興味深い話がたくさん出てきました。


 人物インタビューの醍醐味は、思いもかけない話に出会えることです。その人の経験を通じて、自分が今まで知らなかった世界に目が開かれたり、人の心の機微に触れて深い感動を覚えたり、生きることの意味について考えることができます。そして面白いのは、インタビューする側だけでなく、インタビューを受ける側にとっても、大きな学びとなること。インタビューを受けることで、今まで気づかなかった考えが思い浮かんだり、新たな自分を発見したりできます。


学生たちはインタビューの成果をどんな作品にまとめてくれるでしょうか。読むのがとても楽しみです。



授業中にホワイトボードに書いたメモ