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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第8回:「フィールド実習(教育系)について」(片岡徹/准教授 専門:教育学)】

2022/06/07

 6月に入り、札幌にも初夏の装いが本格的に訪れています。5月には北星学園大学の象徴でもあるライラックの花がキャンパスでも見事に咲き、学生達や教職員の目を楽しませてくれました。そして、今年も5枚花(ラッキーライラック)を見つけることができて、とても幸せな気持ちになりました。


 今日は私が担当しているフィールド実習(教育系)について紹介したいと思います。今年度はその他に地域系、産業系、野外系がありますが、2年生はその中から1つ選んで履修する必修科目でもあります。現場で集団や対人間などの関わりを通して、講義で得られた知識を実際に応用することが出来る絶好の機会でもあります。教育系では夏休みの期間を使い、札幌市内の児童会館、またはフリースクールで84時間の実習に臨みます。現在は事前学習の時期に当たり、5月にはそれぞれ職員の方に大学へとお越し頂き、子どもを取り巻く現状や実習に当たっての心構えなどについて講義をして頂きました。


 学生達は実習を終えると、より成長すると担当者として感じています。そして、心コミが2002年に出来てから21年目を迎えますが、教育系を履修した卒業生の中には、小中高の学校教員、教育委員会職員、児童会館の職員、家庭裁判所調査官など、子どもや教育に関する現場で日々奮闘している方もいます。昨年度の実習では、実習先の児童会館でお世話になった館長が心コミの卒業生であったということもあり、とても嬉しく感じました。そして、今年度の実習でも別の学生が同じく先輩である館長にお世話になります。


 教育の仕事は、時として「未来のバトンを次世代へと託す」仕事と言われます。心コミの学生から、そのようなバトンをしっかりと受け取って、そして更に次の世代へと繋ごうとする学生達が出てくれることを心から願っています。



フリースクール札幌自由が丘学園の杉野先生



さっぽろ青少年女性活動協会の小森先生



大学構内に咲くライラックも見頃です。