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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第12回:「現場での学び:実践者に教えてもらおう!」(寺林暁良/専任講師 専門:社会学)】

2022/07/06

 ゼミの3年生に、農家さんから規格外野菜をいただき、それを加工して提供することで、消費者にフードロス問題や地産地消の意義について考えてもらおうと企画している学生達がいます。しかし、その方法についてアイディアはいろいろ出るのですが、「どんな加工品にするのが現実的なのか?」「提供する場合、許可や資格はどうやって取るのか?」など、わからないことがたくさんありました。


 道の駅や直売所に行けば、お漬物やお菓子など、手作り感満載の農産物加工品が売られているのを見たこともあるし、やってできないはずはない…。それならば、実際それに取り組んでいる現場の方にお話を伺うのが一番です。そこで、市民や農家さんたちが利用できる共同加工施設をもつ「江別市都市と農村の交流センターえみくる」にお邪魔しました。


 「えみくる」は旧中学校の校舎を活用した建物で、緑色の外壁がとってもおしゃれでした。野菜などの加工や料理ができる調理実習室やテストキッチンのほかにも、研修室、体育館、グラウンド、多目的広場などを備えています。今回の訪問では、施設の視察にとどまらず、センター長さんから加工から販売までの各ステップを詳しくご説明いただくとともに、加工品を形にするためのたくさんのヒントを頂戴することができました。学生達の取り組みも大きくステップアップできそうです。ご対応いただいた「えみくる」の皆様、本当にありがとうございました!


 心コミでは、「現場での学び」に基づいて、行動力や実践力、社会への対応力を身につけることを重視しています。ゼミでの学びや卒業研究はその集大成ですが、それらでの取り組みを通じて、さまざまな環境で必要とされるスキルを磨いていきましょう!