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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第13回:「映画を観ることについて」(田辺 毅彦/教授 専門:感情心理学)】

2022/07/13

 みなさんは、映画やテレビなどはよく見ますか。私自身は、映画が大好きで昔からよく見ていたのですが、新型コロナウイルス感染の拡大に伴って、映画館に足を運ぶ機会が減ってからすっかり見に出かけるのがおっくうになってしまいました。年のせいで、わざわざ映画館まで行くエネルギーがなくなってしまったのかとも思いましたが、学生たちに聞いてみると、ほとんどの学生が、映画館には足を運んでいないことがわかりました。ご存知の通り、現在は、配信サービスの方が値段も安く、手軽にスマホでも視聴できるために、映画館には行かなくてもこちらを利用している人は多いと思われます。メディアの進歩による音楽や映像の視聴形態の変化は今後も進むと思われますが、それに伴う我々の心理的変化についてはあまり研究されておらず、長期的な影響についてもわかっていません。気楽にたくさんの作品に接することができる反面、マイナーな作品を見る機会が減ったり、かつて映画館で得られていた映像視聴の楽しみや感動さえも薄れてきたりしているのかもしれません。こんな問題も4年生の卒業研究の題材になります。