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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第16回:「1年前期での学び」(大島寿美子/教授 専門:コミュニケーション学(科学、医学、ケア、ジャーナリズム)/グループアプローチ)】

2022/08/10

前期に開講した1年生の基礎演習での学びについて紹介したいと思います。


この科目では、学科の専任教員が分担して同じカリキュラムで授業を展開しています。大学での学びの基礎力と方法論を身につけます。授業の内容は、図書館を利用して文献を探す、問いに応じた文献を適切に使って情報をまとめる、テーマを決めてグループでディスカッションの準備をする、ディスカッションで自分の意見を述べる、ディスカッションをもとに自分の意見を論理的に文章で表現する、1人ずつプレゼンテーションを行う、などです。


私が担当したクラスのグループディスカッションでは、意見が対立する政策的な課題をグループごとに1つ選び、資料を使って賛成、反対の立場、理由、根拠を整理し、発表しました。1人ずつのプレゼンテーションでは、新聞記事をそれぞれ1つ選び、ニュース性や背景、記事の内容に関連した問題について自分の意見をまとめて発表しました。


最後に提出された1年前期での学びについてのレポートには、「話し合うことの大切さを身につけた」「学ぶことの楽しさを知ることが出来た」「プレゼンで落ち着いて自分の意見を話せるようになった」「積極的にコミュニケーションをとれるようになった」「自分に自信がついた」「自分の意見を言いやすくなった」といった記述がたくさんあり、それぞれにとって大きな学びの機会であったことがうかがえます。


また、他の科目やキャンパスライフを含めた自己の成長についても振り返ってもらったところ、「レポート課題を通して書く力がついた」など学習面での成長だけでなく、「心が安定するようになった」「以前よりも悩まずに行動に移せるようになった」「サークル活動などを通じて積極性を身に付けることができた」「自分の意志で行動できるようになった」といった人間としての成長についての記述が多くありました。


後期は基礎演習の発展編とも言える科学的研究法基礎実習があります。この1年間に、学ぶ力、自分を成長させる力をぐんぐん伸ばしてもらいたいと思います。



前期に咲いた山野草(今年から始めた趣味)