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【心コミ・リレーエッセイ 2022年度 第29回:「卒業研究の学科長提出」(蓑内豊/教授 専門:スポーツ心理学)】

2022/11/25

先週、卒業研究の学科長提出がありました。

学科長提出とは、卒業研究の本提出を前に、内容や体裁について学科長の先生からアドバイスや確認をしてもらうものです。私のゼミ生10名も、この学科長提出に向けて、完成度がグンと高まりました。


私のゼミはスポーツ心理学を中心としています。しかし卒業研究では必ずしもスポーツ心理学に関連するものばかりではありません。運動・健康・野外活動など広い意味でのスポーツ心理学に関連するものを含めて、1/3~半分くらいでしょうか。2022年度の卒業研究は現在執筆中なので、昨年の印象的な卒業研究を一つ紹介します。


「スマホ依存社会への警鐘 ~デジタルデトックスキャンプの可能性~」というタイトルです。スマホを長時間使用し、手放すことができなくなった現代人は少なくないのではないでしょうか。そのような人たちに対する警鐘と対処法を提案する内容で、関連する3つの調査・実験から構成されています。①大学生のスマホ依存の現状調査、②デジタルデトックス(デジタル機器を持ち込まない)キャンプの計画・実施と効果検証、③日常生活への応用、です。概要を以下に記します。


デジタルデトックスキャンプによって一時的にスマホから離れることができるようになるが、その効果が続くのは1~2週間程度である。そのため、負担が少なく継続できるスマホから離れる時間・活動を日常生活の中に取り入れることで、ストレスがなくスマホ依存から脱却できる可能性がある。活動内容としては、運動や読書などがあるが、個人の興味や趣味を優先した内容の方が継続しやすい。


卒業研究の本提出まであとわずか。全員が期限までに提出できることを願っています。