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「大地連携ワークショップ夏inびらとり」に心コミ学生が参加しました

2022/11/30

 心理・応用コミュニケーション学科1年生の藤村舜香さんが、今年の夏に北海道平取町の主催で開催された「大地連携ワークショップ夏inびらとり」に参加しました。藤村さんは、ワークショップの内容と感想を以下のようにまとめてくれましたので、紹介します。


 私は、2022年8月22日から26日まで、北海道平取町の二風谷で開かれた大地連携ワークショップに参加してきました。このワークショップは、4泊5日でアイヌ文化を体験するとともに、町の発展のために大学生の視点からアイディアを提案するグループ発表を行うというものでした。

まずはワークショップの内容を説明します。1日目にはカムイノミという儀式を観覧することから始まりました。また、伝統的なアイヌの住居であるチセに案内してもらったほか、歓迎会を開催していただきました。

2日目は、二風谷にある資料館や博物館を見学し、アイヌ文化に関する知識を深めました。また、アイヌ語を実際に話す授業を受けたり、二風谷の工芸品の一つである木彫り体験をしたりしました。更にこの日は、アイヌの伝統的な楽器の一つであるムックリを参加者にプレゼントしてもらい、実際に演奏する活動もありました。

3日目は、平取町の散策をしました。山奥にも入ったためかなり疲れましたが、その後に二風谷のチセの中でアイヌの口承文芸であるユカラを鑑賞し、その美しさに疲れも癒されるようでした。他にも樹皮を使ったブレスレットづくりや、工芸品のアットゥシ織を体験し、盛りだくさんの一日となりました。

4日目は、次の日がグループワークの発表本番ということもあり、中間発表や本番に向けた発表準備が中心の1日でした。ただし、この日にもアイヌの伝統料理を自分たちで作る体験や、アイヌ文様の刺繍体験などを楽しむことができました。

5日目には、チームで考えたアイディアを「アイヌ伝統の食事で町を盛り上げよう」というテーマにまとめて、ワークショップの参加者全員の前で発表しました。準備も大変でしたし、ほかの大学の先生も見ている中での発表であったため、かなり緊張しましたが、グループで協力して準備したため自信をもって発表することができました。ほかのグループの発表や先生方のアドバイスなども、とても参考になりました。

これらの体験以外にも、うれしいことがありました。ホテルの部屋は、ほかの大学の参加者と相部屋になるということで、不安もあったのですが、私と相部屋になった方はとても優しく、5日間を心地よく過ごすことができました。約半年経った今でも、たまに連絡を取り合っています。

二風谷で過ごした5日間は本当に濃厚で、あっという間に終わってしまいました。このワークショップを知った当初は、こうしたイベントに参加したことが無かったうえ、4泊5日という長さもあって申し込むかどうかを悩みました。しかし、何かに挑戦してみたいと漠然と考えていたので、せっかくの長い夏休み、何か一つ新しい挑戦をしようと思って、申し込むにいたりました。そして実際に参加してみると、毎日が本当に楽しく、唯一無二の体験ができたと感じています。これからも、どんどん新しいことに挑戦してみようと思える、夏休みの体験でした。


 夏休みの学外イベントですが、大変得難い経験ができたようですね。この場を借りまして、今回のワークショップをご紹介いただきました「大地連携ワークショップ夏inびらとり」の関係者の皆様にお礼を申し上げます。


「大地連携ワークショップ夏inびらとり研修会が開催されました」(北海道森林管理局のページ)