現在、10代から20代の若者は、ｚ世代と呼ばれています。ｚ世代というのは、メディアの利用状況によって名付けられた名称のようで、デジタルネイティブと言って、生まれた時から、スマホを中心にしたSNS環境が充実していた世代だと言われています。そして、最近のスマホによる迷惑動画もこの世代によることが多いようです。ちなみに、心コミ学科では、卒業論文として、文章だけでなく、動画制作による作品も認めています。これまでの学生たちの動画制作能力には驚くべきものがあり、最近では、自分が卒業した小学校が廃校になり、同級生や地域の人たちに話を聞いて、その現状や今後の利用の可能性について動画を通してまとめた学生がいました。彼は、ドローンを使える知り合いに頼んで、廃校になった小学校の映像まで撮って作品の中に入れていました。動画作成は、SNSによる情報拡散が目的の事が多く、リスク要因も多いのですが、これまでの世代ができなかった新たな作品による自己表現が可能になっています。ですから、毎年、我々は、新たな感性を持った卒論が生まれることを願っているのです。