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【心コミ・リレーエッセイ 2025年度 第15回】:「海外プロジェクト研修(アメリカ)の報告」(片岡徹/教授 専門:教育学)new

2025/12/17

9月2日から10日にかけて、6名の学生達とともに北星学園大学の海外協定校の一つである米国マンチェスター大学(インディアナ州)へ行ってきました。滞在中にはキャンパス内の寮にあるゲストルームに滞在し、マンチェスター大学の学生達と共に授業を一緒に受けたり、学内外の活動に一緒に参加をしたりしていました。


マンチェスター大学があるノースマンチェスターという街は、人口が約4500人と大変小さな街にあります。文字通り「コミュニティ」を肌身で感じられるほど人と人と関係が温かく、要所要所に人々が支え合って生活していることを実感できる街でもあります。大学での学びだけではなく、現地の小学校や博物館、図書館や教会などにも足を運び、教育や社会について理解を深めることが出来ました。


今回の参加者の中には初めて海外へ行く学生もいましたが、全員が「英語を学ぶ」というよりは「英語で学ぶ」ということを出会った人々とのコミュニケーションを通して実践することが出来たと思います。異文化という言葉がありますが、それは「異なる」文化はありつつも、その前提として同じ人間としての共通部分が多くあることがあります。国境を越えた人と人のコミュニケーションは、最初は中々一歩を踏み出せないことがあったとしても、時間が経つにつれて「人と人との触れ合い」ということが意識されて、コミュニケーションも活発になります。とりわけ学生達の行動力には目を見張るものがあり、日本へと帰る頃には「もう少し滞在したい」という声が出るほどになりました。


若い頃の経験は、その後の人生の糧になると思っています。かつて、私が北星学園大学の英文学科の学生だった頃、1995年にこのマンチェスター大学へ1年間留学して学んだ経験は、今の私自身の基礎を作っているとしみじみ思います。今回参加した学生達には、出会った友人や先生方との交流を今後も末永く続けて欲しいと切に願っています。そして、そのことが国境を越えた相互理解を促進する平和の架け橋となると心より期待しています。