教員紹介 

担当教科の詳細は講義要項をご覧下さい

研究テーマ
「経済学」と「法律学」との中間にある問題について、勉強をしています。いわば、学際的な領域に興味があります。興味のある問題は、第1に、法律の制定や 改正が私たちの行動に与える影響、第2に、法律の制定過程やその運用過程の効率性などです。これらの問題を経済学の知識を応用することによって、また、データをコンピュータで分析することによって、解明しています。経済学と法律学とは、ともに人間の行動を分析対象とする学問です。どんな方法論を使って、 こうした問題を解明するのか・・、どんな結論が出てくるのか・・・、詳しくは、私のゼミナールで一緒に勉強しましょう。
「消費税法の政治経済学」(法学研究、第49巻第1号)
「家電リサイクル法と経済学」(法学研究、第48巻第2号)
「法的インセンティブと経済学」(法学研究、第48巻第3号)
『1次関数で学ぶ経済学』(大学教育出版)
『観光の文化経済学』(芙蓉書房)
『独占禁止法の経済分析』(多賀出版)
学生へのメッセージ
社会科学である経済学も法律学もともに、暗記科目だと考えられがちです。こうしたイメージは持たないでください。大学生になってもこうしたイメージをもっている人は大いに反省すべきでしょう。どの学問を学ぶにしても「自分の頭で考えて、自分なりの考えを造ること」が求められています。正しい答えが無い、という社会問題もあります。そうした問題について、自分で文献を読んだり、他人に教えてもらったりしながら、自ら考える習慣を身に付けることが大切です。教えることは、学ぶこと、という「ことわざ」があります。私も学生さんたちから多くのことを学びたいです。

大学生としての4年間の内に、これまで不得手であったものに挑戦をして欲しいです。あるいは他人が避けて通るものに、あえて挑戦をして欲しいです。あるいは言葉の通じない国へ行って、おもいっきり深く(良い意味で)悩んで欲しいものです。もう一歩前へ出てみましょう。
研究テーマ
現代ロシア法を中心とした比較法を研究しています。

継続的問題関心の対象は、抽象的にいうと、社会体制と社会的=経済的権利のあり方の連関という問題です。くだけていうと、衣食住のような人間にとって大事 なものがどのように保障されているのか、いないのか、保障されているとするとなぜなのか、でないとするとまたなぜなのかという問題を社会体制との関係で考えておる、ということになります。

さて、住といえば、不動産。不動産の取引といえば、民法のハイライトですね。また、<事故にあって仕事ができなくて、食えなくなった、なんとかしてくれよ>という事態に陥ったとき、頼りになる重要な法制度の一つに民法の不法行為制度があります。というわけで、私はロシア法を研究しながら、ずっと民法とも 付き合ってまいりました。その縁で、民法担当教員として北星にやってきたのです。
学生へのメッセージ
自戒もこめて申します。学生という身分があるうちに、本モノ・大モノといえる知的作品にチャレンジすることを強くお勧め致します。では、何が本モノ・大モノか? 経済法学科の教員なら、誰に尋ねても、適切に指南してくれるはずです。
研究テーマ
専門は経済法で、独占禁止法を中心にして研究をしています。私はこれまで弁護士として、また公正取引委員会に勤務する国家公務員として、法律実務に携わってきました。弁護士をしていたとき、あるクライアントから独禁法に関する相談を持ちかけられましたが、独禁法は本を読むだけではなかなか理解することができず、専門職大学院に通って勉強をすることにしました。しかし、それでもまだ理解できず、公正取引委員会に行ってみることにしました。そして気が付くと、大学で独禁法を研究することになっていたのです。目下の関心は、独禁法と知的財産権制度との関係です。独禁法は独占の弊害を除去し市場における競争の機能を守る法であり、知的財産法は、技術等の情報に排他的独占的権利を認める制度です。この両者がどう両立するのかというのが関心の対象です。今から約20年前、わが国経済の競争力を高めるために、特許等の知的財産権の保護を強化する政策(プロ・パテント政策)が打ち出されましたが、特許権等が強すぎると、社会的に有益な技術の利用が妨げられ社会経済の発展に支障が出ることは明らかでした。このような問題に独禁法がどのように関与していけるのかが関心事であり研究テーマです。
学生へのメッセージ
独禁法が保護する市場における競争の機能は、目に見えず、手で触ることもできず、実感しにくいものである上、言葉で表現することもむつかしいものです。これを理解し、表現するには、経済学の考え方といった、言葉の論理以外のリテラシーが必要となってきます。私はこの意味で、独禁法は「経済学の法」であると思います。みなさんは、法律と経済を同時並行で勉強できる立場にありますが、独禁法は実務においても法律と経済学が交錯する分野であり、勉強してきた知識をフル活用して、是非独禁法の世界を楽しんでいただきたいと思います。
研究テーマ
かつて民間シンクタンクで、株価予測、景気予測、金融システムに関する研究など金融に関する何でも屋をやっていました。現在もその延長線上に立ちながらも、謙虚にかつアカデミックな研究をできるよう精進しています。
学生へのメッセージ
特に金融機関への就職を志望する学生には、学生のうちから金融への関心・知識を深めておくだけでなく、利用者サイドの視点を忘れないプロになってもらいたいと思います。また、せっかく勉強するなら、証券アナリスト試験合格など具体的目標を持って勉強してもらいたいと思います。
研究テーマ
“人間だから、意見が違うのは当たり前”
学生からよく聞く言葉です。でも、この言葉は、人間の本性についての深い洞察に基づいてなされた発言ではありません。また、この「当たり前」の人間社会の 事実が、私たちが生きる社会や政治のあり方をどれほど深く規定しているかについて、とことんまで突き詰めた末の発言でもありません。しかし、“人間だから、意見が違うのは当たり前”という学生の素朴な直感には、人間についての重要な真理が含まれています。
私の研究は、この人間社会の多元性という「当たり前」の事実を真剣に受け止めるということから出発します。では、「多様な考えや価値観をもった人間が、共同して社会を営むためには、どのような原理やルールが必要とされるのか?”これが、私の研究のメインテーマです。私が共感するリベラリズムの思想は、暴力や恐怖、または威光や霊力ではなく人間同士の合意や約束に基礎をおく「正義の原理」に基づいて、社会を組み立てようと考えます。

“みんなが合意できる正義なんてあるの?”という声がすぐに聞こえてきそうです。たしかに、あの9.11以来、正義という言葉は濫用され、正義を語るもの は嘲笑の的です。しかし私は“正義はある”と信じたいと思います。そして、“正義はある”という希望を私に与えつづけているのが、ジョン・ロールズという 20世紀を代表するアメリカの政治哲学者です。今後とも私は、ロールズの議論に示唆を受けながら、基本的人権の道徳的基礎づけの問題に取り組んでいきたいと思っています。
『絵で見てわかる人権』(八千代出版 2011年)ほか
学生へのメッセージ
権力と権威につねに厳しい批判の目を向けてください。批判は、批判する相手とつながろうとする参加の意志と、批判によって相手が変わるはずだという希望の 表現です。また、批判は、相手を最後まで見届ける責任を批判する当の本人に負わせます。“仕方がない”とつぶやいて、批判をやめたとき、私たちは批判的な 態度がもつ、参加や希望、責任といった「徳」をも失ってしまうのです。そして、何よりも自分を批判してくれる友達を大学生活のなかで見つけてください。辛 辣な批判者や頑固な反対者が、もっともよく人間を成長させるからです。
個人HP
http://www.ipc.hokusei.ac.jp/%7Ez00164/
研究テーマ
研究生活の最初のテーマは,古ローマにおける所有権の法的性質でした(頓挫気味とはいえ,依然,問題意識は持ち続けており,細ぼそと史料,資料を読み続けています。いずれ結実するかも…)。途中,ローマにおける後見制度に浮気などするも,大学院時代は,もっぱら,法・法律・法学の歴史的探求に打ち込んでいました(途中,ずいぶんと寄り道をしましたが…)。
 もう10年近く前に実定法教員として奉職したことにより,問題関心が多岐に広がり,現在,関心のある主要なテーマは,
①抵当権に関わるテーマ
 (侵害論,本質論など拡散。そこから,さらに,金融担保の問題に触手を広げようとしている…)
②親子に関わるテーマ
 (法的な親子関係とはなにか…。生殖補助医療,法的な親子関係とDNA鑑定,わらの上からの養子,
 (今更ながら)赤ちゃんポスト…)
③境界線確定訴訟の歴史的な探求
 (actio finium regundorumから,日本の境界確定訴訟まで)
④ ③との関わりで,取得時効と登記に関わる問題
 (とりわけ,境界紛争における取得時効と登記の問題…)
などなど。その他,自分でも手に負えないくらい拡散中です。
「土地に設定された抵当権の効力がその土地の地下車庫に及ぶかについて」北星論集56巻2号
「奥尻町青苗地区の復旧・復興過程,特に高台移転と土地整備の調査と研究(1)」北星論集56巻2号(本学・篠田教授と竹田専任講師との共著)
書評「吉原達也『古代ローマにおけるincestumについて』」法制史研究66号
学生へのメッセージ
 自分が大学生だった頃と比較して,現在の大学生は,そのあり方,取り巻く社会・経済環境いずれもが変わってきました(当然のことですね。それを,良しとするか,悪しとするかは,人・立場・思想によって様ざまでしょう)。しかし,過去と比べても変わらぬのは,大学時代は,学生がこれからの人生をどう過ごしていくかを考え,力をつけていくための準備期間ということ。その大切な期間をどう過ごすかは,学生の今後の人生を決めると言っても過言ではないと思います。「時は金なり」なんて言われますが,「時」を真の意味で自由に・自分のために使うことができるのは,長い(?)人生で大学時代が最後の時間となるでしょう。その大切な時間を適当に(刹那的な楽しさを求めて)過ごすのか,部活・サークルに没頭するのか,アルバイトに費やすのか,ノンビリと過ごして良いものなのかを,学生には考えて欲しい。(講義,ゼミなど,あらゆる場面で発言していますが,)学生が今後の人生を実りあるものとするための道具・武器を提供できるのは,「大学」(の講義・ゼミ)にあると僕は思っています。大学は,学生が夢・希望を実現するのをサポートすることができる。大学は,そのための情報,施設,知的資源を備えている!(学生の自分探しだったり,将来(就活?)の支援を喧伝する存在が目に付きますが,僕はuniversitasの底力を信じたい。そのためには,我われ研究者は自らの刀を日々研ぎ澄ましていかなければなりません。)
 僕自身,学生が望む(頑張る)のであれば,それを真正面から受け止めてサポートしていく覚悟を持っています(他の先生たちだって,学生へのサポートは惜しまないでしょう!)。そして,いつも言っていますが,東京大学の講義に劣らないくらいの知的情報提供や,慶応大学に劣らないくらいのサポートを提供していくつもりです(能力は別にして,それだけの気概は持っている!)。夢・希望を実現したい,自分を変えたいという学生は,是非,本学・本学科に進んできてください。
研究テーマ
専門は民事訴訟法で、特に、鑑定についての研究をしています。社会の発展・複雑化に伴い、訴訟の場面でも専門的な争いが多く見られるようになってきまし た。ですが、裁判官はオールラウンドプレーヤーではありません。医療ミスは本当にミスだったのか?マンションの構造は本当に安全だったのか?あの歌手の新 曲は盗作にあたるのか?このような問題を判断するためには、どうしてもその道のプロの手を借りる必要が生じます。しかし、鑑定結果として示された「プロの 判断」を、裁判官は一体どのようにして評価したらいいのでしょう?どうすれば、皆に納得してもらえる客観的な判断を導くことができるのでしょうか。この答を探し続けています。
学生へのメッセージ
小さな疑問を大切にして下さい。そこから、考える楽しみが生まれます。そして、理解する喜びが得られます。その積み重ねが、必ず大きな実を結ぶことでしょう。また、自分の考えとは異なる視点に、常にアンテナを張っていて欲しいと思います。それが自分とは正反対なものである程、自らの考えが一層深まるでしょうし、更には今まで気づかなかった何かを発見するはずです。それはもしかすると、自分に欠けているものかもしれません。大学生活で出会う人・こと全てが、皆さんの宝物になりますように。
研究テーマ
専門は商法です。商法の中でも会社法を中心に研究してきました。株式会社では、取締役が経営を行っていますが、その取締役が会社に対して、また、会社債権 者などの第三者に対して損害を与えた場合に、その損害を賠償しなければならないことがあります。そのような取締役の責任について研究しています。
学生へのメッセージ
大学に入学したときには、法律の勉強をしたいなどとは全く思っていませんでした。そんな私が今こうして法律を研究し、教えています。大学の4年間なんて長 いようで短い。あっという間に終わってしまいます。大学に入学したら、おもしろいと思われるものを見つけて勉強してみてください。わたしもそのお手伝いが できれば、と思っています。
研究テーマ
行政法学の研究に従事しています。「行政法」と言っても、「憲法」や「民法」ほどには、学生の皆さんにはなじみがないかもしれません。“お役所”の仕事 は、法的にはどう分析できるのか?、“お役所”の仕事は、私達の生活にどんな意味(いい意味も悪い意味も含めて)を持つのか?、“お役所”と喧嘩するには どうすればいいか?、などが、行政法学の主な研究対象です。

大学院では、特に、「行政手続法理論」を中心に、“お役所”が意思決定をするまでの過程や、そこに国民・住民がどうやって関わっていくべきか、日本国憲法 が採用する法治国家体制は“お役所”の意思形成過程(=行政手続の過程)に対して、どのようなメッセージを送っているのかを、勉強してきました。また、地 方自治をめぐるさまざまな法的諸問題についても、研究会を中心に知見を広めてきました。
学生へのメッセージ
経済法学科の講義では、「行政法 I 」、「行政法 II 」、「地方自治法」、「租税法 I 」、「租税法 II 」および「演習」を担当することになります。
私が「行政法」という「六法にも入れてもらえない」マイナーな学問に興味を持ったのは、大学3年時に聴いた「行政法」の講義と概説書を読んだことに由りま す。この講義と概説書によって、私は、「ああ、世の中はこういうシステムで動いているんだ」という素朴な感動(いま思えば幼稚なまでの素朴な感動だったの ですが)を覚えました。これがきっかけで、大学院に行って行政法をもうすこし勉強しようと思ったのです。

行政法・地方自治法は公務員や行政書士になるために、そして租税法は税理士になるために、必要不可欠な知識・考え方です。講義やゼミでは、そのために必要な知識・考え方を理解してほしいと思います。

しかし、行政法の知識・考え方は、単に、就職や資格のために必要なわけではありません。社会を動かしているのは、良かれ悪しかれ、“お役所”です。皆さん が、「市民」として国家や社会のあるべき姿を考えるために、そして皆さんがそれぞれの人生のなかで国家や社会を少しづつでも良くしていこうとするために、 さらには世の中の人々がそれなりに幸せに暮らす世の中にするために、行政法学は必要不可欠な知識・考え方だと信じています。私が大学生のときに持った感動 の万分の一でも皆さんに共有してもらえれば幸いです。
研究テーマ
マクロ経済学の分析手法を用いて、財政学、公共経済学に関連した研究に取り組んでいます。
学生へのメッセージ
高等学校の在校生は生徒と呼ばれますが、大学の在学生は学生と呼ばれます。漢字の違いが表しているように、主体的に学び、行動する習慣を大学生活の中で身に付けて、充実した四年間を過ごしてください。
研究テーマ
 経済学的な手法を用いて投票制度や法制度の性能を分析する研究を行っています。投票制度や法制度というと政治学や法学の研究対象であって、経済学とは直接関係ないと思われるかもしれません。しかし投票や法的紛争における戦略的な駆け引きを通じて何が生じるかを予想する際には、関係する個人の振る舞いを(数理)モデルとして記述する経済学的な手法が大変有用となります。
ただ、経済学に基づく予想も決して万能ではなく、時には経済学による理論予測と現実との間に大きな隔たりが生じる可能性があります。その隔たりが、いつ、どのような状況で生じるのかを把握するため、経済実験を通じた理論予測の検証も進めているところです。
学生へのメッセージ
 大学での学生生活を通じて、「正しく悩む」習慣を身につけてほしいと思っています。あなたの目の前にある問題に対して、どのような選択が可能なのか?複数の選択肢があるときには、それぞれのメリット・デメリットは何なのか?問題の所在をロジカルに分析していくことで、闇雲に悩むだけでは見えてこない解決策も発見できることでしょう。
経済学や法学の学習を通じて、「正しく悩む」ための道しるべを見出していただければ幸いです。