2つのコースだからこそ経済学的思考がムリなく身に付きます。
─〈応用経済〉・〈社会経済〉の2 つのアプローチ

北星経済学科では、3 つのコースの科目を柔軟に組み合わせて履修することができます。

経済学的思考を身につけると現代という時代を本質的につかむことができます。体系的な〈知〉である経済学を、興味関心と得意領域に応じて無理なく学ぶため、<〈応用経済コース〉〈社会経済コース〉の2 つのコースを用意しています。2 つのアプローチを複眼的に学ぶことを推奨していますが、どちらかのコースに特化して学ぶこともできます。

授業ピックアップ

文化経済学[社会経済コース]

環境問題を経済的手法での解決と経済構造の再検討と
いう二つの視点から考える。

芸術・スポーツが花開く本当に豊かな社会を実現するにはどうすればいいのでしょうか。文化という人間ならではの営みが直面している現代的課題を通して、現代経済の本質に迫っていくのが、文化経済学です。2015 年度より道内で初めて開講されている「文化経済学」の講義では、芸術やスポーツをはじめとして、J-POP、伝統芸能、メディア・ジャーナリズム、文化財に至るまで多岐にわたる文化領域について考えます。同じ題材を、文楽・歌舞伎・宝塚歌劇でどのように扱っているかを見比べたりもします。そして、文化経済学を用いた文化現象の分析を通じて、文化と経済の関係の双方向性や芸術とスポーツの社会との関係における類似性を理解していきます。

文化経済学のゼミでは、文化経済学の問題意識を実感として共有できるよう、芸術・スポーツ振興の第一線で活躍しているかたのお話をうかがったり、演奏会の運営に携わることなどを通じて一流演奏家の息吹に触れる場を設けています。

近藤さん

近藤さん

札幌啓成高校出身 2019年入学

講義では、バレエや歌舞伎など、これまで触れる機会がなかった芸術を鑑賞する部分もあって、それぞれの素晴らしさを知ることができて楽しかったです。また、文楽の「冥途の飛脚」を宝塚歌劇や歌舞伎で演じたものを見て、三者の違いを比べるのが面白かったです。オリンピックを焦点とした近代スポーツの成立と変容の歴史、街頭テレビでの野球やプロレスの中継から始まるテレビの普及の話なども印象に残っています。文化について知り、考えることを通じて、経済や経済学とのつながりが感じられる授業だと思います。

ゼミでは、文化経済学をはじめとして経済学の文献を扱うほか、プロの演奏家のコンサートの裏方を手伝うという貴重な体験もしました。事前に演奏家の方々と打ち合わせをして、団体として活動するうえでNPO の存在がとても大切だということを知りました。

環境経済学・環境政策論[応用経済コース]

文化への理解と感受性とを磨き、
芸術・スポーツが花開く潤いある社会への道を考える。

人間の経済活動によって地球環境はバランスを失っています。環境経済学の講義では、ミクロ経済学や公共経済学を応用して経済的手法による環境問題の改善の方途について考えます。炭素税などによる温室効果ガス削減などをそこでは考えます。他方、環境問題をもたらしてしまう資本主義のありかたを根底から見直していく視点も重要で、そうした視点から経済活動や生活を考えていくのも環境経済学の課題です。

環境経済学のゼミでは、理論を丁寧に学ぶと共に、環境問題に実践的に取り組む活動を計画・実施してその成果を発表したり、農業体験から学びを深める場として学内にエコファームを設けるなど、意欲的な学びを展開しています。

菅原さん

菅原さん

札幌稲雲高校出身 2020年入学

わたしたちのゼミでは海洋プラスチックゴミ回収装置Seabin(シービン)を北海道で初めて設置するプロジェクトを進めています。海洋ゴミというマイナスのものをいかにしてプラスの価値に変えるかというのが課題で、ゴミをアートにするとか、発電所で燃料にするといった利用方法を考えています。3 班に分かれて設置場所を検討して自治体との交渉を進め、設置場所を決定しました。自治体の方々とのやり取りを通して貴重な経験をしました。プロジェクトの財務面などでまだまだ課題が残っていますが、深刻なプラスチックゴミの問題の解決にわたしたちが微力ながら貢献できたらと思っています。

日本経済論Ⅰ[社会経済コース]日本経済論Ⅱ[応用経済コース]

日本経済論Ⅰでは、戦後の日本経済の歩みの中での財政・金融のありかた、人口問題、農業・食料問題、エネルギー問題などについて講義しつつ、第一線のゲストも招いています。2022 年度は、元財務副大臣の峰崎直樹さんから「社会保障と税の一体改革」について、『日経マネー』誌編集長の中野目純一さんから個人投資家の動向について、そして、富士通研究所の伊豆哲也さんから暗号資産の現状について、興味深いお話をうかがいました。 日本経済論Ⅱでは、マクロ経済データの計量分析的な視角を踏まえた講義が行われることになります。

両方の科目を履修することで、日本経済を複眼的に捉えることができるようになるはずです。