卒業生からのメッセージ

世界に貢献し、共通の思いを
持った人と働けるのが喜びです。

片岡 邦夫

兵庫県伊丹市立伊丹高校卒業

(株)三菱日立パワーシステムズ海外営業部から
三菱日立パワーシステムズ(Thailand)に出向中

在学中の1番の思い出は、3年次に大学の交換留学生制度を活用して、米国の大学に1年間学部留学し勉強出来たことです。留学中は、現地の大学生に混じり、授業に参加するのですが、聞く事そして話す事も、最初は生の英語のスピードに全く着いて行けず、もどかしい思いをしました。また、大学から出される課題が半端なく多く、授業以外はほとんど図書館に籠って勉強。人生で一番勉強した1年でした。結果、英語の力は格段に伸び、その時得た自信が今の人生を支えている様な気がします。そして、現地の大学で出会った、世界各国から集まった留学生との交流を通し、より世界を身近時感じる事ができ、より日本人としての自分を認識するきっかけになった、かけがえのない貴重な体験が出来ました。
また、この充実した大学生活を送る事が出来たのは、何と言っても北星におられる英文科のある先生との出会いのお陰です。学業の指導はもちろんの事、将来の夢や目標に対し、真剣に話を聞き、アドバイスを頂いた。また、自分のやりたい事に対する取組み方や、姿勢に関し、身を持って教えて頂いた。この出会いも自分自身の人生において、非常に大きな影響を与えてくれたと思っています。

現在の仕事の内容としては、海外の発電プロジェクトにおけるプレゼン、プロポーザル作成、契約交渉、プロジェクト履行等、多岐に渡り、学生時代に培った語学やコミュニケーション能力を生かし、海外のパートナーや顧客と直接の会話を通し、プロジェクトの受注に力を入れています。発電プロジェクトは、一つのプロジェクトでも期間としては短いものでも3年、金額規模としては数十億から、大きいものだと数千億にのぼり、非常にダイナミックな規模を扱う仕事です。そうしたダイナミックな電力というビジネスを通し、社会に貢献しようという共通の思いを持った人達と仕事が出来る事が自分自身の喜びです。また、現在は三菱日立パワーシステムズの海外支店である 三菱日立パワーシステムズ(Thailand)に出向し、日本本社と連携を取りながら、現地ローカルスタッフと共に、新たなプロジェクト受注に向け、日々営業活動を展開しているところです。
 タイでの生活は言語や文化だけでなく、考え方や商習慣等、日本とは大きく異なる点もあり、戸惑う事もありますが、異文化との遭遇、新しい出会いこそが自分を成長させ、人生を面白くさせるものだと感じ、日々やりがいを感じながら生活をしています。

平川 俊助

北海道立標茶高等学校卒業

国際交流基金トルコ・アンカラ土日基金文化センター

私は、2012年7月に国際交流基金の日本語専門家としてトルコに派遣され、首都アンカラにある土日基金文化センターという機関で勤務しています。主な業務は、日本語能力試験や弁論大会などの日本語事業の運営、研究者や教師のサポートといったトルコ全体の日本語教育の支援、そして派遣先機関の日本語講座の運営です。
 この仕事でやりがいを感じるのは、「その場所ならではの日本語教育の形」を作り上げることです。国や地域によって学習目的やニーズ、日本語が使われている環境が異なるように、一口に日本語教育と言ってもその形は様々です。また、教育方針、学習時間、教材、教師なども機関によって異なります。私たち日本語専門家はこれらの要素を考慮し、その教室により相応しい、そこにしかないコースを作り上げていくことが求められます。

また、この数年の技術の進歩による外国語学習の方法や質の変化にも対応していかなくてはいけません。試行錯誤の日々ですが、毎日新たな発見と経験が得られるのでとても充実しています。
 また、異文化の中で生活するということもこの仕事の楽しみの1つです。自分と違う言語や背景を持った人々と触れ合うことは、新しい視点による自己分析の機会に繋がり新しい自分を知る機会となります。
 私のこうした考え方は、北星学園での沢山の出会いの中で培ったと言えます。特に英文科でお世話になった先生方、学科やサークルの友人、職員の方達との付き合いから「違うことは尊い」という異文化接触や相互理解の面白さを教わり、とても感謝しています。

新保 香緒里

札幌清田高校出身

全日本空輸株式会社 内定

高校生の頃に客室乗務員に憧れ、航空業界に就職実績のある北星学園大学への進学を決めました。入学してからの四年間は、とても充実した学生生活を送ることができました。バレーボール部に所属し、学業とアルバイトと部活動、それぞれに一生懸命とり組みました。北星学園大学では、学生がさまざまなことに挑戦し経験を積むことができる環境が整っています。
 英文科の授業では、1、2年生で英語の基礎力を高めるための少人数制のクラスが設けられ、3、4年生では、学びたい分野のコースに分かれ専門的な研究を行うことができました。私は3年生から応用言語学ゼミに所属し、同じ分野を選んだ仲間同士で発表やディスカッションを行いながら英語や言語に関しての学びを更に深めていきました。

本格的に就職活動を始めたのは3年生の冬ごろでした。就職支援課がとても手厚くサポートをしてくれました。面接の練習、エントリーシートの添削、個別相談、マナー講座など就職活動に必要なサポートを細やかに行ってくださいました。もちろん就職活動は自分で努力しなければいけないことがほとんどですが、困ったときや悩んだときにはいつも親身になってフォローしてくださいました。
客室乗務員という夢を叶えることができたのも、北星学園大学の環境と英文学科での勉強のおかげです。これからは、新しい環境で大学生活の中で培ったものを存分に発揮し、立派な客室乗務員になれるよう精進していきたいと思っています。

金子 京平

北海道釧路商業高校

北海道道立高校英語教員採用内定

私は北星の英文科で自らを大きく成長させることが出来ました。そしてその成長は英語教員という中学生からの夢を叶え、春から胸を張って教壇に立つ自信に繋がっています。英文科で学べることは非常に幅広く、単に英語力を身に付けるだけの学科ではありません。英語をツールとして使って世界の歴史や文化などを学ぶことで国際観を養いつつ、興味のある分野を専門的に学ぶことで将来の夢に向けて確実にステップアップすることが出来ます。私は英語教育や言語習得、英語の発音や地域性などを学び、英語習得または英語自体を多角的に捉えることが出来るようになりました。大学生活で得た英語力とこれらの専門的な知識は実際に教壇に立ち英語を教える際の大きな強みだと思います。また北星の英文科には留学経験を持つ先輩方がたくさんいます。

私が人生の転機と言えるほど充実した留学が出来たのも、日々そういった先輩方を目にし、実際に留学について色々な話を聞けたからだと思います。春から高校で英語を教える立場になりますが、英語教員として生徒の英語力を養うことはもちろん、ただの知識の伝達ではなく、生徒の興味・関心を引き出し、生徒が自発的に英語を学ぶような授業を行いたいと思っています。私自身が大学生活や留学を通して感じた、英語は単なる「教科」ではなく、物事を学ぶため、コミュニケーションを取るための「ツール」であること、そして英語を使うことの楽しさを伝えたいと思います。