福祉計画学科の学びの特徴4つのポイント

今日の福祉政策の大きな方向性として「地域共生社会の実現」や「地域包括ケア体制の構築」があげられます。そこでは「個別課題と地域課題を一体的に捉えて支援を展開する必要性」が重要とされています。今後求められる福祉専門職はこのような実践を地域で遂行できる人材です。

福祉計画学科では、個別支援と地域支援を一体的に学び実践力を身につけるための専門的・実践的科目(相談援助実習やコミュニティワーク実習等)を配置しています。

講義ピックアップ①

地域福祉論

新しい社会福祉システムとしての地域福祉

本科目では、地域福祉の主流化といわれる今日の地域福祉に関する基本的な考え方について理解を深めるとともに、地域福祉の主体と対象について学びます。まず、新しい社会福祉システムとして地域福祉を捉えた上で、日本の地域福祉に影響を与えたイギリスとアメリカの地域福祉について取り上げながら、今日に至る地域福祉の変遷について学びます。次に、地域福祉の基本的な考え方やその推進と福祉教育、地域福祉を担う行政組織と民間組織の役割と位置づけについてみていきます。最後に、北海道における地域福祉実践例など、具体的な事例を通して地域福祉の実際について学びを深めます。

講義ピックアップ②

コミュニティワーク論

地域福祉活動を支援するコミュニティソーシャルワーク

本科目では、まずソーシャルワークや地域福祉論のなかでのコミュニティワークおよびコミュニティソーシャルワークの位置づけを学びます。次に、近年、地域福祉活動の範囲が拡大するなかで担い手が民営化と大衆化し、地域福祉活動の捉え方が狭いものから広いものへと変化してきている動向について事例を基に学びます。また、住民が参加する地域福祉活動の新しい取り組みの拡がりや住民参加型の地域福祉(活動)計画の策定方法について理解を深めていきます。さらに、地域福祉活動の活性化の仕掛け作りにも触れつつ、コミュニティソーシャルワークの今後の展望について考えます。

履修学生に聞いた体験型プログラム①

埴生さんの顔写真
埴生 夏実北海道旭川西高等学校 出身

[相談援助実習]福祉専門職としての価値・知識・技術を習得する

[社会福祉士として社会に貢献できる魅力]

現在、少子高齢化が進み福祉の重要性が幅広く求められています。福祉とは高齢者のみでなく、全ての世代に幅広い支援を提供できます。世代を問わず支援に携われる福祉に魅力を感じ、専門的に学びたい思いが強くなり相談援助実習を履修しました。

私は、若い世代の社会育成にも興味があったため、実習は児童分野で行いました。実習では、実際に座学や普段のロールプレイでは学ぶことが難しいコミュニケーションや現場での状況に適した対応を学び、自分が培ってきた知識を存分に発揮する事ができました。また、実習を通して自分に足りない知識や技術を改めて見つめ直すこともできました。今後も実習で学んだ知識を活かして多くの人の支えになり社会に貢献したいです。

佐藤さんの顔写真
佐藤 ななえ北海道岩見沢東高等学校 出身

[相談援助実習]福祉専門職としての価値・知識・技術を習得する

[よりよい社会福祉士を目指せる実習教育と環境]

社会福祉士としての専門性について大学で勉強していく中で、あらゆる施設での社会福祉士としての役割や、必要性をとても感じています。社会福祉士が活躍している場は、それぞれありますが、その中でも私は、医療ソーシャルワーカーに興味を持ち、医療機関での実習へ行かせていただきました。実習では、医療ソーシャルワーカーの業務内容や病院でどのような役割を担っているのか、専門性について理解を深めることができました。また、大学の座学だけでは、理解が及ばないことが、実習を通じてより深く理解することができたなと感じています。今後も、学びやすさのあるこの大学の環境で、よりよい社会福祉士として働けるように勉強していきたいです。