経済学科での多様な学び ─ 総合科目と演習科目 ─
日本史、世界史、哲学・思想、会計、政治、法学といった人文・社会科学系の多様な分野の科目が「総合科目」として用意されています。これらの科目は3つのコースでの学びと深く関連していて、幅広い知的関心に応えてくれます。総合科目のなかでも、外部の講師をお招きして開講する「メディアと社会」「北海道の企業」をご紹介します。
メディアと社会[朝日新聞連携科目]
「新聞活用Ⅰ・Ⅱ」「上級新聞活用」と同様、朝日新聞社との連携により2007年度から続いている講義です。2年次以上の前期に履修できる選択科目で、道内や全国で活躍する朝日新聞の現役記者を中心に毎週異なる講師を迎えます。政治・経済・社会・文化・スポーツといった国内外の諸問題を取材の最前線の視点から語っていただくとともに、新聞・放送・出版・広告といったメディア産業の現状についても学びます。また、HTB(北海道テレビ放送)からもアナウンサーやディレクターに出講いただいています。
- 小山 さん
メディアと社会の授業で印象的だったのは、朝日新聞の読者投稿欄「声」の編集長の話です。高齢者が投稿するというイメージを抱いていましたが、実際には小中学生や、わたしと同世代の人など幅広い人からの投稿があるそうです。毎日100通もの投稿があり、そのすべてに目を通したうえで投稿者に電話をして、読みやすさを考慮して掲載形式にまとめる作業を行っていることを初めて知りました。授業を聞いて私も実際に「声」を投稿し、掲載していただきました。
同じく朝日新聞で、総理大臣を担当していた記者の方の話もとても面白かったです。「首相動静」という小さなコーナーのために一日中、首相に付きっ切りの人がいることに驚きました。同時に、実際に首相と直接接している方から話を聞くことができたのは、とても貴重な経験でした。また、HTBのアナウンサーの方からは、胆振東部地震の際にヘリコプターに乗って全国放送で中継した話など、現場のリアルな状況を聞きました。テレビではほんの数秒とか数分でも、そのための準備に多くの人や時間が関わっていると知りました。
メディアの裏側や私たちの知らない工夫などを知り、テレビや新聞の見方が変わったと思います。
北海道の企業
北海道にさまざまな産業・企業があるということを経営者のナマの声を通して実感する授業です。道内企業の経営者のかたがた14人に(時には若手の社員の方々も一緒に)出講いただいています。国内屈指の技術をもつ印刷会社が道内にあること、道内企業が全国のコンビニにコロッケを提供していること、日本の林業が復活しつつあること、など、国内・道内の産業の最新の動向に触れることができます。
〈なりたい自分〉に出会うためのステップとなるよう、北海道中小企業家同友会の協力を得て始めた授業です。
- 佐藤 さん
毎週、道内企業のトップの方から直接話を聞く授業です。私自身、初めて耳にする企業や詳しい業務内容を知らない企業もあったので、毎回とても楽しみにしています。
印象的だったのはバス会社の社長の話です。最近はバスの減便などもニュースになっていますし、いろいろと苦労もあるのではないかと関心をもって聞きました。バスの運行だけというイメージを抱いていましたが、健康経営に取り組むなど社員の福利厚生に力を入れている企業だということがよくわかりました。
また、福祉関係の企業では今導入が加速しているAIについて興味深い話を聞けました。たとえば利用者さんの入浴を自動化・機械化すると、介護者との間でぬくもりを感じる機会がなくなる懸念があります。でも、AI導入で作業が軽減することで生まれた時間で会話が増えれば、もっと親密になれるというプラスの側面があるそうです。AIには人同士のつながりが希薄になるイメージがありましたが、新たな発見でした。
この授業を通じて視野を広げることができ、今後の就職活動に生かせるのではないかと期待しています。
演習(ゼミ)
経済学科では、ゼミ(演習科目)による少人数教育を行っています。教員の幅広い領域から関心のある分野のゼミを選択し、2年生から4年生まで、3年間をかけてゼミ活動にじっくり取り組むのが特徴です。学生と教員の密接なコミュニケーションのもと、専門的知識を深めるとともに、問題を深く掘り下げていく力やプレゼンテーション能力を養います。演習室での学びに加え、フィールドワークやプロジェクトの実施、ゼミ合宿やゼミ論集の執筆を行っているゼミもあります。ゼミでの活動を通して、卒業後にも残る学びや、先生や仲間との関係を深めていきます。

