北星学園大学・北星学園大学短期大学部

MENU

アメリカ

America

想像出来ないほどの素晴らしい体験

ジュニアータ大学

文学部 英文学科 3年 女性

アメリカ(2019.9~2020.3)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

北星入学時から、大学生活での最大の目的は留学でした。留学のために北星を選んだようなものです。語学を専攻するなら、できる限りのチャンスを使ってとことん突き詰めて学習しようと決めていました。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

1年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

TOEFL:3回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

TOEFLのような、試験形式の英語がとにかく苦手だったので、ひたすら専用の対策本をやりました。一冊につき三周はしたと思いますが、何度もやると答えを覚えてしまうので図書館で探した問題集を解いたり、先輩にもらった古い参考書を解いたりしました。


5.海外渡航経験はありましたか?留学開始前の直近3回分について教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時の学年 目的・期間
香港 1年 旅行、一週間ほど
台湾 3年 旅行、一週間ほど

Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 3時間程度 図書館、寮の共用ラウンジ、
近所のカフェ、大学のカフェ
休日(学期中) 4時間程度 図書館、寮の共用ラウンジ、
近所近所のカフェ、大学のカフェ
平日(試験前) 4時間程度 図書館、寮の共用ラウンジ、
近所近所のカフェ、大学のカフェ
休日(試験前) 6時間程度 図書館、寮の共用ラウンジ、
近所近所のカフェ、大学のカフェ

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

授業を聞いていないようで聞いている人が多いです。(日本だと聞いてなくても聞いてるように取り繕う人が多いと思います。)お菓子を食べたり、机に脚を乗せたりしている人はいっぱいいますが、そのような態度を学習意欲が低いと判断されることはありません。外面的な態度でなく、どれだけ真剣に、意欲的に学習に向き合っているかが重要視されていると感じました。アメリカではみんながどんどん質問したり議論したりする、というイメージを持っている人もいると思いますが、そんなことはありません。どんな国の人でも静かな人は静かですし、質問や意見を言う人はものすごい勢いで喋ります。


3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?

周りにペースを振り回されないようにしようと心掛けていました。最初は授業についていけないだろうということは覚悟していたので、自分にあったペースで理解を深められるように意識しました。
現地生や他国の留学生は、頭のいい人ばかりです。特に留学生は、英語は既にネイティブレベルの人がほとんどでした。そんな人たちと自分を比べても何もいいことはないので、ディスカッションなどで圧倒されることはあっても、萎縮せずに自分のベストを出せるよう努めました。


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

ハンディを感じることだらけです(笑)
とにかくコミュニケーションを取るしかありません。そして新しく覚えた表現があれば別の人との会話で即実践しました。語学力の足りなさにどうしようもなく落ち込んだことがあったのですが、ESLの担当教員に頼み込んで、彼のオフィスアワーのひとつをまるまる私専用にしてもらい、毎週同じ時間に1時間ほど会話練習に付き合ってもらいました。


5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?

現地生と同じ専門科目の講義を受けたときは、日本語でやったとしても分からないだろうなと思いました。(国際経済学や地学など。)母国語でも難しい内容を英語で学習するのは想像以上に困難です。教授に質問しにオフィスを訪ねたり、友達に週末教えてもらったりしました。正直、理解度を深めるという点であまり克服は出来ませんでした。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

人によります(笑)どこの国でも同じですね。親切な人は本当に親切ですが、ドライな人は恐れられていました。海外での抜き打ちテストは地獄です。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

北星のイングリッシュコンポジションで英文を書くことに慣れていたので、どんな授業でもレポートを書くときに救われました。北星の基礎的な授業に真剣に取り組んでおくことが必要です。


Ⅲ.現地での生活について

1.滞在方法

滞在方法
寮の場合は寮の名前 T&T(Tussey,French Village)
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1部屋に自分を含めて2人 その人は、留学生(フランス)(1学期目)、現地の学生(2学期目)

2.滞在先の設備はどうでしたか?

夏は暑く冬は寒いです。私の寮は共用ラウンジは新しく、広くてきれいだったのですが、居住エリアは建物も設備も古く、潔癖な人には向かないと思います。他の寮も同じような感じです。シャワーは温度や水圧がバラバラなので、お気に入りのシャワーはたいてい他の人も狙っていて、タイミング勝負でした。授業棟は、新しいかどうかによって設備の良さが違います。古い建物だと冬はとても寒く、上着を着て温かいお茶を飲みながら授業を受けました。図書館は自習に適していますが、暖房が効きすぎて暑いことがありました。ただ、図書館にはカフェがあり館内のどこでも飲食が可能でした。試験前、お腹が空いても食堂まで行って食べる時間が惜しい、というときにとても便利でした。
キャンパス内に小さなカフェエリアがいくつかあるので、食堂まで行くのが大変なときに助かりました。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

私は前期と後期でルームメイトが代わったのですが、両方の人と上手くいきませんでした。かなり雰囲気が悪くなってしまい、辛かったです。ルームメイトとあまり話さないという人は意外と多いのですが、仲が上手くいかないと精神的にきついです。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

田舎だということもあり、日本並みに安全でした。キャンパス内では、自分の荷物をみんな置き去りにしてどこかに行ってしまうくらい平和でした。ただ、夜は1人では出歩かず、必ず誰かと行動するようにしました。特に週末はパーティーをして夜通し騒ぐ人も多いので、巻き込まれないよう気をつけていました。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

良くありません。UVERが町に1台だけと、それ以外は高めのタクシー数台しかありません。一番近い駅まで歩いて40分ほどですが、楽な道ではないです。現地生の友達は車を持っている人が何人かいるので、彼らに頼んで乗せてもらっていました。留学生のためには、日用品の買い物のために、たまに学校がシャトルバスを出してくれました。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

前期は学校の食堂やカフェで食べることがほとんどでした。
食事でホームシックやカルチャーショックになる人が多いと知っていたので、渡航3ヶ月前から白米を節制してほとんど食べないようにして、そのおかげで渡航後に食事のギャップで苦しまずに済みました。トマトやパイナップルを毎日たくさん食べ、ビタミン不足にならないよう気をつけていました。また、粉末の味噌汁を日本から持参していたので、週に数回だけ、と決めて飲んでいました。ふりかけ、醤油、ワサビ、一味、ニンニクチューブ、ゆず胡椒、味の素などの調味料も持参して持ち歩いていたので、馴染みのない食べ物があっても慣れた味付けに変えて食べていました。
後期は食事プランを変え、自炊を多めにしました。学校の裏にスーパーがあるので、割引の時に肉を買い込んで冷凍し、小分けにして料理していました。野菜は、スーパーで高いときには食堂のビュッフェからこっそりと持ち帰り、自炊の時に使うことがありました。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?

クラブは日本人で結成されているジャパニーズクラブに所属していました。それ以外では留学生向けの行事などに参加することが多かったです。クラブではジャパニーズディナーというイベントを設け、日本人メンバーと他国の助っ人メンバーとで日本食を作り、チケットを売って夕食会を開きました。ジャパニーズクラブ以外にも色んな国のクラブがあったので、夕食会などに参加しました。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

風邪を引いたとき、持参した風邪薬を飲み、加湿のために濡らしたタオルを数枚干し、バケツにお湯を張って寝ました。また、ニンニクを食べたり蜂蜜を飲んだり、お茶をたくさん飲んで体を温めるよう気をつけていました。


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

目薬、風邪薬、正露丸、のど薬、絆創膏、軟膏、虫刺され薬、胃腸薬を薬局でひと箱ずつ、日本で買って持って行きました。 


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

ありません。


11.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

マスク、味噌汁と調味料、スリッパ(シャワーやトイレに行く時を考え、サンダルのようなものが好ましい)、化粧品、洗濯ネット(4枚以上)、折りたたみハンガー、圧縮袋、空気を入れて膨らませる式の枕、水に流せるポケットティッシュ、ウェットティッシュ、モバイルバッテリー、延長コード、爪切り、バスタオル、折りたたみ式収納ボックス、マーカー、折りたたみ傘、セルカ棒、ヒートテック、家族や友達の写真、マスキングテープ、ステープラー


12.週末はどのように過ごしていましたか?

課題、友達と遠出、料理、日用品や食料の買い出し、映画鑑賞、お酒を飲む、誕生日が近い人がいる場合はこっそり集まって計画を立てる、などです。


13.長期休暇はどのように過ごしましたか?

必ず旅行に行きました。
10月の秋休みにはカナダ、11月のサンクスギビングにはフィラデルフィア、12月から1月までの冬休みにはニューヨークとフランス、3月の春休みにはフロリダへ行きました。冬休みはフランス人の友達の実家に1ヶ月泊めてもらいました。


14.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
カナダ/ケベック・モントリオール 10月 旅行/3泊4日 3万円
フィラデルフィア 11月 旅行/4泊5日 5万円
ニューヨーク 12月、1月 旅行/12月に2泊、
1月に1泊
8万円
フランス/リール・パリ 12月~1月 旅行/1ヶ月 8万円
フロリダ 3月 旅行/1週間ほど 10万円

15.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

薬一式、生徒証明書、海外保険証明書、パスポートを肌身離さず持つこと、
チャックなどでしっかり閉められる鞄をもつこと、
クレジットカードをひとまとめにしないこと、
いくら持ってきてそのうちどれくらい使ったのか把握しておくこと。
楽しむためには、友達や食べ物、風景の写真や動画をたくさん撮ること。


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

全体的に良かったです。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

上に書いたとおりですが、古い建物が多く、寒さ暑さが極端でした。安全面は問題なく、食べ物を扱う場所が多くて便利でした。たまにネットが繋がりませんが、すぐに直してもらえます。


3.バディはいましたか?

いなかった。


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

留学生が数十カ国から来ているので、受け入れに慣れていると感じました。サポートしてくれる学生がいるし、食べ物が他文化に合わせて揃っています。
国際教育課のようなところとは、帰国前や帰国後に上手く連絡が取れないことが多くて不安なので、改善して欲しいです。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか?

期待以上
理由:いいことは想像以上、嫌なことは想像以下でした。今まで知らなかった世界で生活するので、かけがえのない思い出や経験を得られるだろうと予想はしていましたが、やはり想像出来ないほど素晴らしい体験でした。日本の方が良いと感じられる物事はもちろんありましたが、たいていは事前に予想できることばかりだったので(衛生面や食事など)最悪のケースを考えておけば、それ以上に悪いことはあまり起きず、大丈夫でした。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

自分で見る限り、特には変わっていません。収穫は変化ではなく発見でした。
なにも我慢や無理をせず、人に気を遣わないときの自分がどんな人間なのか、初めて知りました。
自分の思うまま決めて行動する自分は、思っていたより頼りになる人間だとわかり嬉しかったです。
日本では無理していたと思わないうちに無理していたことに気付き、気が楽になりました。変化があるとすれば今後だと思います。留学生活での発見をどんどん生活に活かし、いい意味で変われたらいいなと思います。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

有益だったことは、語学力の向上はもちろん、自分で判断、決断して行動する力を身につけられたことです。留学生だからといって特別にサポートされることはなく、自分でアクションを起こさない限り、何も得られない環境でした。行動力、判断力、またそれらの決断をスピーディに行う力が身についたと思います。
得た学びは非常に多いです。自分にも少なからず他国への偏見があったと気づいたり、差別を受けることで初めて差別される側の気持ちを知ったりしました。長期間住まないと分からない感覚をつかめたことが大きな収穫です。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

知らない人の死であっても、自分の家族のように弔うこと。
キャンパス内である人が亡くなり、直接その人を知らない人が大勢、遺体の安置所へ参列したり涙を流したりする姿を見て戸惑いました。その光景を見たとき、もし同じことを日本でしたら野次馬だと思われるだろうと感じました。みんなが自分のことのように遺族の気持ちを考えていて、数日間はキャンパス全体が悲しみに暮れていました。私はその気持ちを頭では理解できても、全く知らない人の死を心から悲しむ気持ちは生まれませんでした。異文化を学び、理解したつもりで居たのに、いくら勉強しても心の底までは共感できないのか、とショックでした。共感したいのに出来ないことがとても辛かったです。

5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

留学生活中に、視野が広がったと感じます。自分では思いつけなかったであろう考え方を、多くの人との出会いから学びました。これにより、あらゆることに対して私の選択肢は増えると思います。自分の可能性を狭めず、自分流ではない選択も積極的にしていきたいです。


Ⅵ.次に留学する学生へ

1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

知っている単語が多ければ多いほどいいでしょう。文全体が分からなくても含まれている言葉さえ理解すればなんとなく意味を察することが出来るはずです。もし、経済や音楽、コンピューターなど、専門的な分野の講義を受けてみたいと考えているのであれば、日本語でいいので基礎を学習しておくと絶対に役立つと思います。まずはジュニアータのサイトで科目を調べ、興味がある講義があれば軽く勉強しておきましょう。全く知らない分野を外国語で勉強するのは本当に大変です。


2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

もちものとしては上で紹介したとおりです。
食事についてだと、少しずつ食生活を変えておくと楽かと思います。私のようにご飯を断つのは少々やり過ぎかも知れませんが、しばらく食べられないからといってお寿司や焼き肉など貯め食いして渡米した人は、急な食の変化に苦しんでいました。
あとはクレジットカードを最低でも2枚は持っておくことをおすすめします。突然読み取り出来ないと言われたことがあったので予備は必須です。また、前期の寮費は日本円で90万円以上を一括でカード決済しなくてはならないため、持参するカードのうち1枚は上限が100万円でなければいけません。学生が個人で100万円リミットのカードを承認されることはあまり無いので、家族カードを作るか、寮費決済の際に使えるカードを家族の誰かが持っている必要があります。限度額が大きなカードを持参できない場合はカード番号とセキュリティコードさえ分かっていればオンライン上で決済できるので、家族に聞けるのであれば持参できなくても大丈夫です。


3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

薬、百均で揃えられる旅行グッズ(Ⅲ-11で説明したもの)は持って行くべきです。インスタント味噌汁や調味料は便利でした。恋しくなったのはタオルケットです。タオルケットというものがアメリカにはなく、暑い時期の就寝時はとても大変でした。大きめのバスタオルがあれば代用できますし、実家から送ってもらう荷物に入れてもらってもいいかもしれません。
現地では、まずドライヤーとバスグッズを買いました。近くにあまり店がないので、現地に着いたらまずアメリカのアマゾンプライムのアカウントを作りましょう。(日本のアマゾンプライムとは連結していないので日本でアカウントを持っていても同期できません。)Amazonさえ使えれば必要なものは全て買えるので大丈夫です。教科書も中古の安いものがAmazonで手に入ることが多いです。


4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

後悔の無いように、日本ではやらないなと思うことも食わず嫌いせず、とにかく挑戦してみてください。いい経験も悪い経験も、とても貴重な成長材料です。がんばって!


 

 

アクセス
お問い合わせ
PAGE TOP